2024年元旦、石川県能登地方を襲ったマグニチュード7.6の地震は、多くの人々に「新年早々の災害」という衝撃を与えました。穏やかに迎えるはずの日が、一瞬で非日常へと変わる──そんな現実を突きつけた能登半島地震。この記事では、「元旦に地震や津波を想定する」という視点から、災害への備えのあり方を改めて考えます。
1月1日 マグニチュード7.6(暫定値)の地震が発生
2024年(令和6年)1月1日 能登半島地震
令和6年(2024年)1月1日16時10分、石川県能登地方においてマグニチュード7.6(暫定値)の地震が発生し、石川県の志賀町及び輪島市で震度7を観測したほか、能登地方の広い範囲で震度6以上の揺れを観測しました。
出典 内閣府防災情報のページ

元旦に地震があるかどうかを予測するのは難しいです。災害を予測するより忘れないでおくことの方が、防災に取り組む上では有効かもしれません。
「天災は忘れた頃にやってくる」
寺田寅彦忌 昭和の「天災は忘れた頃にやってくる」から令和の「天災は忘れる前にやってくる」へ
伝説の警告「天災は忘れた頃にやって来る」を言い出したといわれる物理学者で随筆家の寺田寅彦は、明治11年(1878年)11月28日に東京都麴町区(現在の千代田区)で生まれています(高知市育ち)。
出典 Yahooニュース
予測の難しい災害
台風、大雨、洪水、大雪、土砂災害、火山噴火、津波などは、気象情報や観測データに基づいて、ある程度の予測や警報・注意報の発表が可能ですが、地震は、いつ、どこで、どのくらいの規模で発生するかを正確に予知することは、現在の科学技術ではできません。
震災の記憶

令和6年1月1日、石川県能登半島を中心に甚大な被害をもたらした令和6年能登半島地震
そして、同年9月21日、奥能登に再び大規模な被害をもたらした令和6年奥能登豪雨。
災害の記憶と創造的復興に向けた記録を後世に継承します。
出典 石川県|令和6年能登半島地震アーカイブ
「震災遺構」として後世へ
石川県の能登町や輪島市では、能登半島地震で被害を受けた建物などを「震災遺構」として残す動きが始まっています。
出典 テレビ金沢NEWS
災害遺構とは
災害遺構とは、過去に災害で被害にあった人達が、その災害からの教訓を将来に残したいと意図して残された(保存活動が行われてきた)構築物、自然物、記録、活動、情報等です。
出典 TEAM防災ジャパン
まとめにかえて
災害はいつ起きるかは分かりません。休日や祝日に地震が起きるかを予想するよりも、自分は災害への備えを忘れていないかを心がけておくことが防災に取り組む上で有効です。

2024年元旦、石川県能登地方でマグニチュード7.6の地震が発生し、志賀町や輪島市で震度7を観測するなど甚大な被害が生じました。元旦という特別な日に災害が起こる可能性を踏まえ、「地震や津波への備え」そしてそれに続く復興への取り組みの重要性を考えさせられます。
石川県創造的復興プランの策定
地震からの創造的復興に向けた道筋を示すため、被災地の方々へのヒアリング(のと未来トーク等)やアドバイザリーボード会議での有識者からのご意見を踏まえ、「石川県創造的復興プラン」を策定しました。
出典 復興へのあゆみ



