”火山は噴火する”と想定してみる

火山

噴火と土石流被害

1980年(昭和55年)5月18日 アメリカ・セントへレンズ火山大噴火

アメリカ北西部のワシントン州にあるセントへレンズ火山で噴火が発生しました。噴火により北側斜面が大規模に崩壊、火砕流や土石流による甚大な被害が発生し、57人が死亡・行方不明となりました。この噴火はVEI(火山爆発指数)5に分類され、20世紀で最も大きな噴火の一つとされています。

出典 Googleマップ

噴火と土石流

セントヘレンズは噴火の予測や予兆現象があり、噴火の危険性はわかっていました。
なのに多くの犠牲者を出しました。それは、予測を覆した噴火と土石流の規模と威力などがあった為です。

火山災害から身を守る

火山は、たった1回の噴火が大噴火を引き起こし、地形や景観を変えてしまう程広い範囲にわたり被害をもたらします。
”まさか火山が噴火するなんて”の事態の為に、日頃からの情報収集といち早く異変を察知して、早い避難行動が必要です。

出典 首相官邸ホームページ

火山災害時は事前の迅速な避難が、人的被害の有無を大きく左右します。

  1. 火山防災マップを見て、噴火警戒レベルに対応する危険な場所を確認しておきましょう
  2. あらかじめ、避難場所や避難経路を確認しておきましょう
  3. 気象庁が発表する噴火警報・噴火警戒レベル等に留意しましょう
  4. 噴火の恐れがある場合には、「警戒が必要な範囲」から事前の避難が必要です。地元の市町村の指示があった場合には、それに従いましょう
出典 首相官邸ホームページ

まとめにかえて

出典 気象庁仙台管区気象台

噴火が起きると噴石、火砕流、泥流などが、速いスピードで襲ってくることがあり、とても 危険です。
火山の噴火から身を守るために一番大切なことは、噴火が起きる前に安全な場所に避難することですが、いつもはおとなしい火山でも、いきなり噴火することもあります。

ふだんから気をつける事


出典 気象庁仙台管区気象台

火山ハザードマップを見て、あらかじめ危険なところを確認し、避難場所を確かめておきましょう。避難するときに必要なものは他の災害と同じですが、小さな 噴石や火山灰が降ってきたときのために、ヘルメットやマスク・メガネ、目薬、傘なども準備しておきましょう。もしマスクがない時でも、座布団や濡らしたタオル、ハンカチなどがマスクのかわりになります。

出典 気象庁仙台管区気象台