明日、火山が噴火すると分っていたらどこに避難する?・11月17日 雲仙・普賢岳噴火活動を開始

事前

198年ぶりに噴火活動を再開

1990年(平成2年)11月17日 雲仙・普賢岳噴火活動を開始

雲仙・普賢岳は198年ぶりに噴火活動を再開し、平成3年6月3日の火砕流では、火山災害としては極めて大きな災害となりました。

国土交通省 九州地方整備局 雲仙・普賢岳噴火活動 火砕流(H3.6.3)写真
「千本木地区を襲う大火砕流」

話し合っておくべきだった避難先

雲仙岳噴火(平成2年11月~平成8年6月)

話し合っておくべきだった避難先


(島原市 50代 男性)

大火砕流 ※ の際、市外にいたので、「家族は大丈夫だろうか」ということで頭がいっぱいでしたね。避難場所に指定されていた近所の中学校の体育館には、避難できないという情報が入ってきましたので、「そしたら避難場所はどこだろう。どこに行けばいいんだろう」って、車を走らせながらずっと考えていました。

で、とりあえず、市の体育館に行ってみたんです。でも、そこにも家族は見あたらなくて、あわてました。子どもは小学生だし、一番下の子はまだ4歳ぐらいでした。どこでどうしているのだろうかと、心配でたまりませんでした。

それから、交通規制がしかれていないところに親戚があったので、そこに行ってみると、家族全員がいたわけです。ほんとうにホッとしました。

噴火に限らず何かあったときには、どこに行くことにするよとか、家族で避難経路についてよく話しあっておくべきだなと、そのときつくづく感じましたね。

※火砕流は、高熱の火山岩塊、火山灰、軽石などが高温の火山ガスとともに山の斜面を流れ下る現象で、流下速度は時速100キロメートルを超えることもあります。

出典 内閣府 防災情報のページ|一日前プロジェクト

危険があると考えられる場合は、その場所から避難する必要があります。避難する場合は、周囲の状況が普段と違いますから、事前にどのように避難するかを考えておくことも大事です。
また、避難する場所がどのような場所かも知っておくとその後の対応や行動が考えやすくなります。

避難所と避難場所

 「避難場所」と「避難所」は、たった一文字しか違いはありませんが、その役割や目的はまったく違います。

避難所とは

災害時に応急的に避難する「緊急避難場所」

避難場所とは

 滞在し生活する場所
避難場所も学校の体育館などの場合、集団生活を長くするのに適した場所ではないことがあります。

避難はいつ、どこに?

避難情報はどのように伝えられるのか?

 市町村から避難情報が発令された場合には、テレビやラジオ、インターネットなどのほか、防災行政無線や広報車などで伝えられます。

どの警戒レベルでどう行動すればいいの?

 警戒レベルは、災害発生のおそれが高くなるほど数字が大きくなります。「警戒レベル3」で危険な場所から高齢者等は避難、「警戒レベル4」で危険な場所から全員避難を`します。
 

どこに避難したらいいの?

 発⽣する災害種別に対して⽴退き避難が必要な場合には、市町村が指定した各災害に対応した避難場所への避難や、安全な場所に ある親戚・知⼈宅への避難などが考えられます。また、ハザードマップ等で次の3つの条件を確認し、自宅が安全だと判断できる場合は、自宅に留まること(屋内安全確保)も考えてみましょう。

出典 首相官邸ホームページ|避難はいつ、どこに?

避難はいつどこに

まとめにかえて

避難場所を事前に考えておくことは、いざという時に慌てずに対応や行動がし易くなります。
少し昔は、台風上陸の予報があると皆で家の窓等を板でとめて、知人や親戚の家に避難したそうです。自治体や行政機関の避難勧告より、個人の自主避難が普通でした。
明日火山が噴火することがわかったなら、少しでも快適な避難場所を確保しておくのは有益なことではないでうか。