迅速な避難のための心がけを考えてみる・3月31日~ 有珠山噴火

火山
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噴火と避難

2000年(平成12年)3月31日~ 有珠山噴火

有珠山噴火災害では、最大で15,815人が避難指示・勧告の対象となったものの、噴火前に迅速な避難が行われたこと等により人的被害はなかった。
出典 内閣府防災情報のページより 災害対応資料集

内閣府防災情報のページ12年3月31日の噴火

早く避難すること

火山噴火や大地震など、大規模災害においては、いち早く避難することが、なにより大切です。
噴火後の火砕流、そして大津波というものは、軽自動車よりもはるかに速いスピードで迫ってきます。それだけに、可能な限り急いで遠くに逃げなければなりません。
防災の日などに、全国で避難訓練が行われるのもこのためです。

「1日早く避難の情報をいただいて、非常に助かりました。」

平成12年(2000年)有珠山噴火(平成12年3月)

助かった1日前の避難勧告の事前情報
~道路規制前に移動終える~

(伊達市 60代 男性)

昼すぎに市の高齢福祉課から「避難勧告が出される可能性がある」というお電話をいただき、避難先はどこにしたいかという問い合わせがありましたので、「サポートセンターひまわりさんにできれば避難したい」というお話をしました。

その日の3時か4時ごろ、「では夕食後、避難してください」という連絡がありました。で、通常6時の夕食を5時に出し、6時に施設を出るという計画を立て、関係各所に連絡をしました。それからは大慌てで、まず職員の非常招集をかけた後、ひまわりさんに行って、どこの場所を使わせていただけるのかの確認をしたりしました。

午後6時に、いろんな方の応援を得て、ショートステイの6名を含む66名の避難を開始しました。避難勧告前なので、まだいつもの交通量でしたが、障害を持たれている方がほとんどで、車いすやストレッチャー等を使っての輸送となりますので、車で15分の距離を2時間半かかりました。到着してからは、すぐに部屋割りや運んでいった寝具等の振り分けを行いました。

町全体に避難勧告が出てからは道路が混み合い、職員が荷物を取りに行くだけで4時間ぐらいかかりました。1日早く避難の情報をいただいて、非常に助かりました。

大規模災害時というのは、誰でもパニックに陥るものです。それでも適切な避難を行うためには、経験を積んで、自然と体が動くようにしておかなければなりません。

また、火山噴火などの警報が鳴ったら、すぐに飛び出せるように、常日頃から持ち出し袋なども揃えておくべきです。貴重品をまとめているだけで、大切な時間は刻一刻と失われてしまいます。そうならないためには、日頃からの準備が有用となるのです。非常用持ち出し袋などの防災グッズは、ホームセンターなどにも売られています。年に1回は持ち出すべきものを家族で相談しあって、備えを怠らないようにしましょう。

出典 内閣府 防災情報のページ

いくら近くに安全な場所があったとしても、それを把握していなければ、全くの無意味となってしまいます。それだけに、訓練の機会を逸することなく、積極的に参加することが大切です。そうすれば、場所を確認できるだけでなく、きちんと移動ルートまで覚えることができます。 

火山防災エキスパート講話

「火山災害対応から いま伝えたいこと」

内閣府共通ストリーミング

噴火警報・噴火速報 (気象庁)

噴火警報は、噴火に伴って、生命に危険を及ぼす火山現象の発生が予想される場合やその危険が及ぶ範囲の拡大が予想される場合に、「警戒が必要な範囲(生命に危険を及ぼす範囲)」を明示して発表します。噴火警戒レベルを運用している火山では、噴火警戒レベルを付して発表します。

噴火予報は、火山活動の状況が静穏である場合、あるいは噴火警報には及ばない程度ではあるが、火山活動の状況等を周知する必要があると認める場合に発表します。
出典 気象庁 噴火警報・噴火速報

気象庁 噴火警報・噴火速報

まとめにかえて

実際の避難時には、果断さが必要な局面もあります。道が渋滞していれば、躊躇なく車から降りて、高台やシェルターなどに向かって走り出さなくてはなりません。こうした事態に対処するために、複数のルートを前もって調べておくのも有効です。

そして、度々自然災害に襲われている地域では、家族であってもバラバラに逃げることが伝承されています。事実、親や子ども、親類などを待っていて、自分まで命を落としてしまうことも、決して珍しくありません。

普段から、家族それぞれで避難することを心がけるようにすれば、結果として助かる確立を上げることに繋がります。防災意識を常に頭に入れておけば、適切かつ迅速な避難が可能となるのです。

ご家族同士の安否確認方法、決まっていますか?

別々の場所にいるときに災害が発生した場合でもお互いの安否を確認できるよう、日頃から安否確認の方法や集合場所などを、事前に話し合っておきましょう。災害時には、携帯電話の回線がつながりにくくなり、連絡がとれない場合もあります。その際には以下のサービスを利用しましょう。
出典 首相官邸ホームページ

https://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/region/kankosyakaisihon/81/0115.pdf