洪水から身を守ることを考えてみる・10月10日 阿久根台風

阿久根台風 台風
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1945年10月10日に上陸した「阿久根台風」は、鹿児島県阿久根市を中心に広範囲で大きな被害をもたらしました。特に洪水による浸水被害が深刻で、兵庫県では200人以上が死亡するなど、全国で多くの犠牲者が出ました。このような水害に備えるためには、日頃から避難場所や行動計画を確認し、洪水が発生した際には速やかに避難することが重要です。本記事では、洪水の危険性や避難の重要性、水防活動について考察します。

台風による浸水被害

1945年(昭和20年)10月10日 阿久根台風

阿久根台風が鹿児島県阿久根市付近に上陸、中国地方から日本海を経て東北北部に達しました。
同年9月の枕崎台風とほぼ同じ経路を辿り、兵庫県で浸水被害などにより200人以上が死亡するなど、全国で351人が死亡もしくは行方不明となりました。

出典 国土交通省|昭和20年10月9日洪水(阿久根台風) 加東市の浸水状況

台風による浸水被害のあった兵庫県のCGハザードマップでは、洪水について学習できるサイトが公開されています。

洪水について

洪水の原因、市街地での氾濫の状況や浸水について事前にイメージを持っておくことで、いざその時の心構えがし易くなります。

浸水の原因

洪水の原因は、堤防の決壊と溢水があります。どちらも大きな被害が生じる場合がありますので、早めの避難が大切です。

兵庫県CGハザードマップ 浸水の原因

イメージ動画
・河川からの氾濫水が迫るイメージ
・氾濫流による家屋倒壊のイメージ
・洪水による河岸侵食のイメージ

出典 兵庫県CGハザードマップ

氾濫流の速さ

洪水が市街地に氾濫した場合は、道路が川のようになることがあります。洪水の氾濫は、浸水の深さだけでなく、流れの速さにも注意が必要です。
出典 兵庫県CGハザードマップ

兵庫県CGハザードマップ 氾濫流の速さ

水害から自らを守る

洪水が起ったら逃げましょう

避難勧告に従う 「避難指示等」などが出たらすぐに避難して下さい。この時に避難しないと逃げることができなくなる場合もあります。

避難勧告に従う

自主避難 場合によっては、避難指示等の発令が遅れたり、聞こえにくい時があります。危険を感じたら、自主的に避難しましょう。

自主避難

どこへ避難 日頃から、どこへ避難するのかを確認しておくことが大切です。洪水ハザードマップなどを使って確認しておきましょう。

どこへ避難

出典 兵庫県CGハザードマップ 防災学習 洪水編 逃げましょう

川の氾濫による洪水 警戒のポイントは?

川の氾濫による洪水。警戒点と避難のポイントです。川の特徴を知り、あらかじめ避難するタイミングを決めておくことが大切です。

  • 気象庁の「キキクル(危険度分布)」活用を
  • 中小河川は急激な水位上昇に気をつけて
  • 大河川「氾濫危険情報」すぐ避難
  • 大河川 時間差の氾濫に要警戒

出典 NHK|災害列島 命を守る情報サイト

出典 NHK|災害列島 命を守る情報サイト

まとめにかえて

台風や大雨は事前に予測できる災害です。水害や土砂災害が起こる前に避難することが可能です。早めに避難するためには、事前に行動計画を考えておく必要があります。またいざという時に水害から身を守る手立てを事前に知っておくことも身を守る上で有益です。

いざ!という時~水害から自らを守るために 水防を知ろう!

水害の発生を警戒したり、土のうなどで水が溢れるのを防ぐことを「水防」と呼びます。
河川の洪水や高潮などによる氾濫や、そのおそれがある時に、地域の水防団員などが中心となって、様々な専門技術を駆使し、水防活動を行います。また、地域の水防力の向上を図るため、全国各地で水防訓練が実施されています。
出典 政府広報オンライン

出典 政府広報オンライン

日頃から、どこへ避難するのかを確認しておくことが大切です。避難所や緊急避難場所、その経路などをいざその時に考えるのではなく前もって心構えをもっておくことも自分の防災力を向上させるうえで有効です。