洪水が来る前に安全に逃げる

台風

各地で河川の氾濫

1986年(昭和61年)8月5日から6日にかけて 昭和61年台風10号

台風10号から変わった温帯低気圧が房総半島を通過した。低気圧の動きがゆっくりだったことから、湿った空気が長時間にわたって流れ込み続け、茨城県、栃木県、福島県、宮城県を中心に2日間の降水量が所によって400mmを超える記録的な大雨となり、各地で河川の氾濫が相次ぎました。

出典 宮城県|みやぎ水害記録集|角田市小田川合流点の浸水状況

このうち、茨城県では、小貝川が明野町(現在の筑西市)と石下町(現在の常総市)で決壊、栃木県では、逆川が茂木町で氾濫し町の中心部が広範囲で浸水しました。また、宮城県では、吉田川と鶴田川が鹿島台町(現在の大崎市)の複数箇所で決壊しました。
この大雨では関東・東北地方の広範囲で被害が発生し、大きな被害となりました。

命を守るための、”知る”、”気づく”、”考える”

洪水のような進行型災害が発生した際に、「いつ」、「何をするのか」を整理しておくことは大事です。
台風の接近などによって河川の水位が上昇した場合などに、一人ひとりがとる行動を時系列に整理し、あrかじめまとめておくことで、急な判断が迫られる災害時に、自分自身の行動のチェックリスト、また判断のサポートツールとしてマイ・タイムラインは役立ちます。
参照 国土交通省|マイ・タイムライン簡単検討ガイド

出典 国土交通省|マイ・タイムライン簡単検討ガイド

水害発生時の避難行動について

出典 国土交通省 荒川河川事務所

洪水が来る前に安全な避難所に逃げることが重要です。
出典 国土交通省 荒川河川事務所

アニメで学ぶマイ・タイムライン

台風や大雨で川の水位が上がったときの避難行動計画、「マイ・タイムライン」とは?キヌとカイと一緒に学んでみよう!
出典 国土交通省 下館河川事務所

河川情報や氾濫情報の入手方法

円滑・迅速な避難のためには、日頃から自分が住んでいる場所の水害リスク情報や避難場所を把握し、災害時には正確な情報を入手することが肝心です。
出典 国土交通省 荒川上流河川事務所

浸水する範囲、水深、避難場所を示した「洪水ハザードマップ(熊谷市)」

ハザードマップ

市役所・区役所・町役場では、洪水が起きたときの水の深さや避難場所などが一目でわかる「洪水ハザードマップ」を見せてくれます。インターネットでも見ることができるので、自分の避難場所を確認しておくことが、命を守る事につながります。

リアルタイム荒川情報

リアルタイム画像を掲示した荒川上流河川事務所HP

荒川やその支川の水位や雨量、ライブ映像などリアルタイムデータを見ることができます。最寄の地域を選ぶと、近くを流れる川の水位や、その水位が今どのような状態なのかを確認でき、自主的な避難行動に役立ちます。

携帯電話やパソコンで水位や雨量などを確認

① PC 版 http://www.river.go.jp/
② スマートフォン版 http://www.river.go.jp/s/
③ 携帯版 http://i.river.go.jp/

テレビ(データ放送で確認)

NHKデータ放送TOP画面

TVのリモコンの「dボタン」を押して、メニューの「地域の防災・生活情報」をえらんだあと、「河川水位・雨量情報」を選択できます。

まとめにかえて

早め早めの避難を行うために

自然災害に対しては、自らの判断で避難行動をとることが原則です。
お住まいの市町村は、災害が発生する危険性が高まった場合に、起こりうる災害種別に対応した区域を示して避難勧告等を発令します。自宅や学校・職場等にはどのような危険があるのか、お住まいの市町村が指定している避難場所はどこなのか等について、あらかじめ確認・認識しておき、いざという時の避難行動について考えておきましょう。

出典 国土交通省 荒川上流河川事務所

水害が発生した際は、浸水の度合いにより、水流等で避難行動ができない場合があります。避難場所への移動は、浸水する前に行うことが基本です。お住まいの市町村が発令する避難勧告が発令されたら、ためらわず避難することが水害の行動として重要です。避難指示は、避難勧告より事態が切迫していることを意味するので平常心を保ちながら、迅速に避難行動をとることが必要です。
出典 国土交通省 荒川上流河川事務所

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