土砂災害、前兆に気づいたら早めの避難が大事・11月11日 群馬県嬬恋村で大規模斜面崩壊

土砂災害
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1937年11月11日、群馬県嬬恋村の小串鉱山で大規模な斜面崩壊が発生しました。群馬県内では当時、まとまった雨が続き、これが崩壊の原因とみられています。このような土砂災害は、集中豪雨や台風の影響で日本各地で毎年発生しています。防災対策として、土砂災害の前兆や避難情報に注意し、早めの避難を心がけることが大切です。自身や家族の命を守るため、平時からの備えと適切な避難行動が求められています。

雨で土砂崩壊

1937年(昭和12年)11月11日 群馬県嬬恋村で大規模斜面崩壊

長野県境に近い群馬県嬬恋村の小串鉱山で、背後の斜面が突然崩壊し、群馬県内ではこの年の11月上旬からまとまった雨が降り続いており、これが土砂崩壊の一因となったとみられています。
崩壊した土砂は鉱山施設や居住地区を襲い、社宅や小学校の分教場などが埋没し、この土砂崩壊による死者は245人でしたが、18歳未満の死者が3分の1以上となるなど居住地域への被災が被害拡大の一因となりました。

出典 国土交通省関東地方整備局 我妻川 ふるさとの山と川の物語 昭和35(1960)年ごろの小串鉱山

災害による被害の拡大を防ぐためには、避難を早くすることが有効です。素早い避難をするためには、前もって心構えを持っておく必要があります。

早い避難が大事

土砂災害から あなたや あなたの大切な方の命を守るために

近年、集中豪雨や台風などの影響により、全国各地で毎年のように、土砂災害が発生しています。群馬県内では令和元年東日本台風(台風第19号)で大きな被害が出ました。
こういった災害を受け、『住民主体の防災への転換』や『避難情報の名称変更』など、防災に関する制度等が大きく変化しつつありますが、最後に避難行動を決断するのは他の誰でもない『あなた自身』です。
あなたやあなたの大切な方の命を守るために、平時のうちから『知って』、『備えておき』、“その日その時”に『避難できる』ように準備を進めておきましょう。
出典 tsulunos~群馬県公式チャンネル

土砂災害から あなたや あなたの大切な方の命を守るために

あのとき家族で
早めに避難すればよかったのに
勇気がなかった
ずっと後悔している

tsulunos~群馬県公式チャンネル 土砂災害から あなたや あなたの大切な方の命を守るために|砂防課|群馬県
出典 tsulunos~群馬県公式チャンネル

早い避難には前兆に注意が必要

土砂災害が発生するときには、何らかの前兆現象が現れます。前兆に気づいたら、早く安全な場所に避難する必要があります。

土砂災害の前兆現象にも注意

土砂災害を発生させる現象には、主に「がけ崩れ」「地すべり」「土石流」の3つの種類があり、これらが発生するときには、何らかの前兆現象が現れることがあります。下に挙げたものは主な前兆現象です。こうした前兆現象に気づいたら、周囲の人に声をかけあい、いち早く安全な場所に避難することが大事です。
出典 政府広報オンラインより

(土砂災害編)警戒レベルに関する映像

水害・土砂災害について、市町村が出す避難情報と、国や都道府県が出す防災気象情報を、5段階に整理しました。どのような際に情報が発令されるのかなど、土砂災害編について、映像にまとめました。
出典 内閣府防災チャンネル

出典 内閣府防災チャンネル|【子供版】【土砂災害編)警戒レベルに関する映像

まとめ

土砂災害には早目の対応が、被害を少なくする上で有効です。
そのためには、
・住んでいる場所が「土砂災害警戒区域」かどうかを確認
・雨が降り出したら土砂災害警戒情報に注意
・警戒レベル4で全員避難

そして
・土砂災害の前兆現象にも注意
することで、いざという時の素早い対応や避難をする上にも有効です。

早く移動してもらって、ほんとに良かった

平成16年台風第23号(平成16年10月)

危機一髪、家を出た後に土砂くずれ

(宮津市 30代 女性)

その当時、上の子が幼稚園で、下の子が保育所に通っていました。私は仕事中だし、家族みんなが川を挟んでばらばらのところにいたわけです。

上の子は幼稚園が終わって実家のほうに預かってもらっていましたが、実家に迎えに行こうにも川を渡らなければならないのです。

で、実家のほうに、「雨がすごいし、川の水があふれてきているみたいだから、私の家のほうに行っといて」とお願いしたんです。それから保育所のほうは主人に引き取りを頼みました。

結局、母が家を出た何分後かに土砂崩れがあって、家は全壊しました。実家は一番山側にあって、その年は結構雨が多く、何回か近くのがけが崩れていたので、何となく「怖いな」と思っていました。早く移動してもらって、ほんとに良かったなと思っています。

出典 内閣府|防災情報のページより