9月25日 山梨・足和田土石流災害 被災後の復興を考えてみる

足和田土石流災害 台風

2つの集落が壊滅状態

1966年(昭和41年)9月25日 山梨・足和田土石流災害

出典 国土交通省富士砂防事務所

同じ日に24号と26号の2つの台風が上陸し、記録的な大雨となった山梨県足和田村(現在の富士河口湖町)で土石流が発生。
土石流は西湖湖畔の2つの集落を襲い、両集落とも壊滅状態、死者・行方不明者94人を出す大惨事になりました。
被災した2つの集落は、後に集落ごと近くに移転し民宿村として復興されました。

避難情報や身にせまる災害を知る

出典 内閣府防災

避難情報と防災気象情報

水害・土砂災害について、市町村が出す避難情報と、国や都道府県が出す防災気象情報を、5段階に整理しました。どのような際に情報が発令されるのかなど、土砂災害編について、映像にまとめました。
出典 内閣府防災

身にせまる災害を一目で確認「キキクル(危険度分布)」

出典 気象庁|甲府地方気象台

気象庁HPに掲載しているキキクル(危険度分布)の紹介動画です。
出典 甲府地方気象台

足和田土石流災害の教訓

足和田土石流災害の教訓

普段から土石流危険渓流の位置を把握し、早めに確実な避難を行うためのハザードマップや情報伝達網の整備、減災のための砂防設備が必要です。
出典 国土交通省富士砂防事務所|ふじあざみ55号|足和田土石流災害

身の回りの災害危険性の確認

出典 ハザードマップポータルサイト

自然災害リスクを表示させ、知りたい地点のリスク情報をまとめて調べましょう。
出典 ハザードマップポータルサイト


緊急速報メール·登録制防災メール

出典 総務省消防庁|防災・危機管理eカレッジ|緊急速報メール·登録制防災メール

最近では、スマートフォン等をはじめとした携帯端末が有力な防災情報ツールとなっています。

NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルが提供する「緊急速報メール」では、気象庁が配信する緊急地震速報や津波警報のほか、国や地方公共団体が配信する災害・避難情報などの防災情報が、特定エリアへ一斉配信されます。「緊急速報メール」は、通勤・通学、観光等により対象地域内に一時的にいる人にも、無料で配信されます。

出典 総務省消防庁|防災・危機管理eカレッジ|緊急速報メール·登録制防災メール

まとめにかえて

災害はその地域の生活基盤を奪い、復旧が困難な場合もあります。移転して別の場所で生活の再建に取り組むこともあります。
防災で「自分の身を守る」ことや「自分の命を守る行動」を呼びかけるのは、その後の生活を再建する上で守るべきものの優先順位を言っているのかもしれません。

集団移転を決断

 根場・西湖地区はもともと養蚕・林業・酪農で生計を立てていましたが、住宅・耕地・牛・全ての生活基盤を奪われてしまい、新しく生活基盤をみつけなければならない状況に置かれ、ほとんどの人は裸一貫の再出発となりました。
 両地区はそれぞれ何度も話し合い、「今まで住んでいた場所は、家を建てられるほど整地されていない」、「再度同じ災害に遭うかもしれない危険な場所に住むのは怖いから、安全な場所に移りたい」、と言う意見が多く、集団移転することを決断しました。
出典 国土交通省富士砂防事務所|ふじあざみ55号|足和田土石流災害

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