2007年8月16日、ペルーで発生した地震による津波が、太平洋を横断して日本に到達しました。この遠地津波は、発生から20時間以上の時間をかけて日本の沿岸に波及し、ハワイなどの途中で波が複雑に変化しながらも、日本に次々と到達しました。津波は、強い震動が感じられず到達までに時間がかかるため、津波警報などに注意し、冷静な対応が求められます。過去の災害から学び、津波に備えるための知識を身につけることが重要です。
太平洋を横断して日本へ到達
2007年(平成19年)8月16日 ペルーで発生した地震による津波
日本から遠く離れたペルーから太平洋を横断し、20時間以上もの時間をかけて日本へ到達している様子がわかります。 ハワイなど途中の沿岸で反射・散乱を繰り返しながら、波が複雑に変化しています。 最初の波が到達した後も、後続波がつぎつぎと日本に来襲する様子も見えます。
出典 気象庁|津波発生と伝播のしくみ

遠地地震・遠地津波について
国外で発生した地震を「遠地地震」といい、この遠地地震に伴う津波を「遠地津波」と呼んでいます。 気象庁では、国外でマグニチュード7.0 以上の地震が発生した場合や、著しい被害が発生した可能性のある地震を認知した場合などに、地震の発生から30分程度をめどに「遠地地震に関する情報」として、地震の発生時刻、発生場所(震源)およびその規模(マグニチュード)、日本や国外への津波の影響や観測状況について発表しています。
出典 気象庁|遠地地震・遠地津波について
津波の伝播の様子
遠方で生じた津波が伝播してきた場合、これを遠地津波と呼んでいます。遠地津波は、強い震動が感じられない,到達までに長い時間があるなどの特色があり、そのため津波警報等に注意して落ち着いた対応が必要となります。
出典 気象庁|津波発生と伝播のしくみ

津波に備え命を守る
津波に備える
動画の内容
・津波を正しく知る(津波の知識):津波発生のしくみと破壊力、津波の速さと高さ、繰り返し襲ってくる、いつも引き波から来るとは限らない
・避難のしかたを知る(避難のポイント):沿岸部で強い揺れを感じたらすぐ避難、弱くても長い揺れを感じたらすぐ避難、避難した後も安心せずもっと高いところへ、警報が解除されるまでは避難を続ける
出典 気象庁|津波に備える

津波から命を守る! 津波の避難3原則
津波から命を守る!(政府インターネットテレビ)では、津波の避難3原則を中心に、津波から命を守る心得を紹介しています。
1 想定にとらわれるな!
2 その状況下において最善を尽くせ!
3 率先避難者たれ!
出典 政府インタネットテレビ

まとめにかえて
地震や津波などの自然災害は、時として、想像を超える力で襲ってきます。しかし、日頃から防災対策を心得ておくことで、被害を少なくすることはできます。過去の災害から学び、津波に備えるための知識を身につけることが重要です。津波に備え、津波から逃げる心構えを持っておくことは大事なことです。
何度も押し寄せる“遠地津波”
ロシアのカムチャツカ半島沖で発生したマグニチュード8.8の巨大地震。この影響で、日本各地に津波警報や注意報が発表され、解除までに30時間以上を要する異例の事態となりました。
遠く離れた場所で起きた地震が、なぜこれほど長く影響を及ぼしたのか。津波の動きを再現したCGを検証すると、あるメカニズムが見えてきました。(2025年8月3日放送)
出典 日テレNEWS