防災は、事前の心構えを持つことから

火山

大規模火砕流の発生

1991年(平成3年)6月3日 雲仙普賢岳で大規模火砕流

長崎県の雲仙岳(普賢岳)で大規模な火砕流が発生しました。

出典 雲仙岳災害記念館(がまだすドーム)ホームページ

参照 がまだすドーム特設サイト

心構えといち早い避難

火山の噴火には、いち早い避難がなにより重要です。それには日頃から火山による災害をどれ程我が事として考えられるかがポイントです。 

雲仙岳噴火(平成2年11月~平成8年6月)

話し合っておくべきだった避難先

(島原市 50代 男性)

大火砕流 ※ の際、市外にいたので、「家族は大丈夫だろうか」ということで頭がいっぱいでしたね。避難場所に指定されていた近所の中学校の体育館には、避難できないという情報が入ってきましたので、「そしたら避難場所はどこだろう。どこに行けばいいんだろう」って、車を走らせながらずっと考えていました。

で、とりあえず、市の体育館に行ってみたんです。でも、そこにも家族は見あたらなくて、あわてました。子どもは小学生だし、一番下の子はまだ4歳ぐらいでした。どこでどうしているのだろうかと、心配でたまりませんでした。

それから、交通規制がしかれていないところに親戚があったので、そこに行ってみると、家族全員がいたわけです。ほんとうにホッとしました。

噴火に限らず何かあったときには、どこに行くことにするよとか、家族で避難経路についてよく話しあっておくべきだなと、そのときつくづく感じましたね。

※火砕流は、高熱の火山岩塊、火山灰、軽石などが高温の火山ガスとともに山の斜面を流れ下る現象で、流下速度は時速100キロメートルを超えることもあります。

出典 内閣府ホームページ 防災情報のページ 一日前プロジェクトより

 目の前に火山があり、噴火を見ていたとしても心構えがないと、行動には移せません。知識があるだけでは十分ではなく、まず、災害を我が事として事前にどれだけ想像できるかが防災の始まりです。

火山防災エキスパート講話集 

「火山災害対応から いま伝えたいこと」

まとめにかえて

災害を自分事と考え、早めの対応が防災では大事です。早めの避難、早めの備え、先ずは早めの心構えを持つことが必要かもしれません。