1100年前の巨大地震と備えについて考えてみる・7月13日(貞観11年5月26日) 貞観地震

地震
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1100年前の貞観地震は、マグニチュード8.3の巨大地震と津波によって多くの被害をもたらしました。そのような過去の災害を教訓に、現在も我々は地域の防災情報を知ることの重要性を認識しておくことは防災に取り組む上で重要です。自分の住んでいる地域における災害遺構や防災情報を把握することは、自然災害から生命を守るために不可欠です。地域の防災情報を知り、適切な対策を取ることは、万が一の災害に備える上で欠かせない要素です。命を守るためにも防災に関する情報を把握し、自分事として行動に移すことが大切です。

マグニチュード8.3の地震と津波

869年7月13日(平安時代の貞観11年5月26日) 貞観地震

出典 日本学術会議|貞観地震

三陸沖を震源とする推定マグニチュード8.3の貞観地震が発生、この地震で、津波が陸奥国府(現在の宮城県多賀城市)を襲い、城下だけでも1,000人が溺死したとされています。

地域の防災情報を知っておく

ここ20年ほどの調査・研究により、仙台平野では当時の海岸線から3~4kmほど内陸まで津波が遡上したことや、地震を引き起こした断層が日本海溝に並行して長さ約200km、幅50km以上あったと推定されるなど、この地震は三陸沖を震源とする海溝型の巨大地震であったとみられており、2011年(平成23年)の東日本大震災で、この貞観地震の存在が改めて注目を集めることとなりました。

地域の防災情報を知っておくことが、災害への備える防災に取り組む上で重要になります。

自分の住んでいる地域の防災情報を知っておく

各都道府県ごとに設けている防災に関するホームページが一覧になっており、それぞれの住まいの周辺に関する防災情報にアクセスできるようになってます。

出典 内閣府防災情報のページ 各自治体防災情報

地域の災害遺構を知っておく

自分が住んでいる地域の防災情報を知ることは、身近な災害に備える上で有益です。関東や中部地方、関西や九州など、日本全国各地には過去の災害の痕跡が残っています。地域の災害遺構を知ることで、同様の災害に見舞われた際の対策が立てやすくなります。

自然災害から命を守るため、知っておくこと

出典 政府広報オンライン

毎年のように発生する、大雨、台風、地震等による被害。
これら自然災害から命を守るためには、日ごろから防災知識を身につけ備えをしておく、そして、災害発生のおそれがある場合には防災情報をキャッチして迅速に避難することが大切です。

出典 政府広報オンライン 被災後の復旧・復興

過去からの地域の防災情報を知っておく

災害が発生した際、地域の防災情報を知っているかどうかは重要な要素となります。風水害や雪害、火山活動など、日本各地域で様々な自然災害が想定される中、過去からの地域の防災情報を知っておくことが重要です。近年のデータはもちろん、過去の資料から学ぶことも大事です。

まとめにかえて

地震や津波などの自然災害は、時として、想像を超える力で襲ってきます。しかし、日頃から防災対策をしておくことで、被害を少なくすることはできます。
防災対策で大切なことは自分の身の安全を守るための「自助」、そして自分事として取り組む心構えが大事です。

出典 政府広報オンライン

命を守る防災対策

  • 防災対策で重要な「自助」とは?:災害が発生したときは、まず、自分が無事であることが最も重要です。「自助」に取り組むためには、まず、災害に備え、自分の家の安全対策をしておくとともに、家の外において地震や津波などに遭遇したときの、身の安全の守り方を知っておくことが必要です。
  • 家の中の安全対策のポイントは?:大地震が発生したときには、「家具は必ず倒れるもの」と考えて、防災対策を講じておく必要があります。
  • 地震が発生したときに身を守るには?:緊急地震速報を見聞きしてから強い揺れが来るまで数秒から数十秒のわずかな時間しかありません。すぐに周りの人に地震が来ることを知らせ、あわてずに身の安全を確保するようにしましょう。
  • ライフラインの停止や避難への備えは?:大災害が発生したときには、電気やガス、水道、通信などのライフラインが止まってしまう可能性があります。ライフラインが止まっても自力で生活できるよう、普段から飲料水や非常食などを備蓄しておくことが大事です。
  • 安否情報の確認方法を家族で決めておく:家族がそれぞれ別々の場所にいるときに、災害が発生したときには、お互いの安否を確認できるように、日頃から安否確認の方法や集合場所などを家族で話し合っておきましょう。

出典 政府広報オンライン|災害時に命を守る一人ひとりの防災対策