11月15日 千島列島沖地震 避難について考えてみる

地震

地震、津波の発生

2006年(平成18年)11月15日 千島列島沖地震

Googleマップ

千島列島東方(シムシル島東方沖)を震源とするマグニチュード7.9の地震が発生しました。
気象庁は津波警報、津波注意報を発表しましたが、津波は広い範囲で観測され、最も高かったのは伊豆諸島の三宅島坪田で高さ84cmでした。

出典 気象庁ホームページ

避難勧告の発令

津波警報が発表されたものの、実際の津波の高さは予想を下回ったこと、沿岸部に避難勧告が発令されたものの実際の避難者が少なかったことが課題となりました。

避難勧告

避難勧告とは、その地域の居住者等を拘束するものではないが、居住者等がその「勧告」を尊重することを期待して、避難のための立退きを進め又は促すものです。

避難勧告その時

避難勧告には、勧告を受ける側にも出す側にも課題がありました。

「避難勧告」ってどこから来たの?

~情報の出所わからず、どうしてよいか迷う~

(平塚市 60代 女性)

電話がかかってきたのが午前3時半ぐらい。夜中ですからいたずら電話かなと1回は無視しました。でも、台風が心配で遅くまでテレビを見ていたこともあり、2回続けてかかってきたので、「もしや」と思って電話をとりました。

参考 内閣府防災情報のページ|一日前プロジェクト

避難勧告発令の難しさ

~空振り率上がれば勧告の価値下がる~

  (宇部市 40代 男性 行政職員)

私は気象予報士ですが、水害が起こる前、例えば、3時間前にそこでこれだけの雨が降るって分っていたかのように言われることがありますが、実はある程度の範囲でその可能性があるとは分っていてもほんとにその場所に大雨が降るとはわからない場合がほとんどなんです。

出典 内閣府防災情報のページ|一日前プロジェクト

避難勧告から避難指示に

出典 政府広報オンライン 警戒レベル4避難指示までに必ず避難!

災害対策基本法の改正まで、警戒レベル4は、「避難勧告」と「避難指示」の2つの情報で避難が呼びかけられていましたが、法改正に伴い「避難勧告」は廃止となり、「避難指示」に一本化されました。

出典 政府広報オンライン

警戒レベル4までに必ず避難!

出典 政府インタネットテレビ

避難情報が新しくなりました。避難に時間のかかる高齢者の方などは警戒レベル3で避難。警戒レベル4避難指示が出たら全員が避難です。大雨や台風などによる災害から命を守るため、日頃の備えと早めの避難を心がけましょう。

出典 政府インタネットテレビ

まとめにかえて

避難時に注意することや事前の備えとして、避難場所と避難経路の確認があります。安全な避難を行うために、どの避難所へどの道を使って避難するのか確認が必要です。
また非常時の持ち出し品の準備も必要です。
参照 国土交通省 河川局|避難時に注意すること

「避難」って何をすればいいの?

避難とは、難を避けること全体を指しており、学校や公民館といった指定緊急避難場所への移動だけが避難というわけではありません。住んでいる地域やそのときの状況、人によって方法は異なります。「自らの命は自らが守る」意識を一人一人が持ち、普段からどう行動するか決めておきましょう。
出典 政府広報オンライン

避難の方法