2009年(平成21年)7月19日から26日 平成21年7月中国・九州北部豪雨
西日本付近に停滞した梅雨前線により、中国地方から九州北部にかけて所によって期間総雨量が700mmを超える記録的な大雨となり、各地で大きな被害が発生しました。この大雨災害について、気象庁により「平成21年7月中国・九州北部豪雨」と命名されました。

出典 林野庁ホームページ
http://www.bousai.go.jp/kaigirep/houkokusho/hukkousesaku/saigaitaiou/output_html_1/pdf/200901.pdf
都市は豪雨に強くない
急激に進んだ都市化などにより中小河川の氾濫や土砂災害による犠牲者がふえています。梅雨期にかぎらず、台風や局地的な大雨が発生すれば、コンクリートに覆われた都市部では、下水の処理量を超えた大量の雨水が地下街や低い地域に流れ込み、浸水を引き起こし、被害も甚大なものになりやすいのです。
都市部においては、こうした特有の災害を引き起こす危険性をはらんでいます。
情報を集めて身を守る
誰でも出来る、身近な「自助」は、大雨に関する防災気象情報に注意することから始まります。
気象庁では、全国に配置した様々な気象レーダーや衛星などを活用して24時間体制で気象状況の観測・監視を行っています。気象データは、気象庁等のホームページで公開しており、各種メディアの天気予報で役立てられています。
テレビやラジオ、携帯電話やパソコン等、多様な手段で防災気象情報を入手できる環境が整っています。
日頃の想像力が身を守る
大雨から身を守るためには、まず危険な場所には近づかないこと、そして情報を集め、想像力を働かせる習慣を身につけることが大事です。
例えば、近隣に河川があれば溢れたときにどう逃げるかをイメージしておく。ハザードマップで避難場所や避難経路を確認しておくこと、時間を見つけて自分の目で現地を確認しておくことが大切です。
災害時に適切な判断を行うには、事前の情報収集と「いざというとき」の想像力を身につけておく日頃の備えが必要なのです。