6月1日(治承4年4月29日)京都「治承の辻風」・三匹の子ブタの自助と互助

つむじ風

町中を吹き抜けた旋風

1180年6月1日(治承4年4月29日) 京都「治承の辻風」

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鴨長明の「方丈記」に、京都の中御門京極から六条大路あたりまで、町中を吹き抜けた旋風の様子があります。その旋風に巻き込まれた家々は、公家屋敷や寺のような大きな家も庶民の小さな家もすべて倒壊したと言われています。

気象災害には、安全な場所への避難が大事

童話の”3匹の子豚”ではオオカミの風で、先ず長男の草の家が吹き飛ばされ、次に次男の木の家が吹き 飛ばされました。そして、2匹は末っ子の煉瓦の家に避難して難を逃れました。

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助け合う関係、顔が見える関係

出典 横浜市瀬谷区|顔の見える関係づくりから始める地域の見守り

この三匹の子豚たちは、いざという時に助け合う”互助”の関係が普段からあったと感じられます。

 参考 横浜市 瀬谷区 顔の見える関係づくりから始める地域の見守り〜防災事業

ハードとソフトの防災対策

災害に対して家の強度等ハードウェアの備えをするとともに、互いに助け合うソフトウェアとしての”互助 ”も大事です。

参照 NHK|災害の備え

減災から見た三匹の家

防災では絶対安全、絶対安心は難しいと考えられています。

草の家もレンガの家も、地震では倒壊する場合があります。その時家の中にいた場合、頭の上から草が落ちてくるのとレンガが落ちてくるのでは、どちらがダメージが大きいでしょうか。草の方が痛くなさそうです。

被災した場合の被害を小さくする減災の考え方からすると、草の家は優れている点もあると言えます。

復旧と復興

三匹の子ブタが被災し、三匹の家が倒壊して仮設住宅に行った場合、一番最初に仮設住宅を出られるのは誰でしょうか。

この話の最初に出てきますが、初めに家を建てたのは草の家の長男です。このお話では、草の家は短期間で完成することとなっています。

そして多分長男のブタは、二男や末っ子のブタに家が出来るまで一緒に住まないかと誘うのではないでしょうか。3匹の子ブタは自助とともに、互助し合う関係ではないかと思えます。

まとめにかえて 

自分は誰に助けを求められるか。誰を助けることができるか。頼ることも頼られることもできる人でありたいものです。

三匹の子ブタのお話は、防災的観点から観ると考えさせられる点が多々あります。 

自然災害から命を守るために!最低限知っておきたい自助・共助

出典 政府インターネットテレビ