2010年7月、梅雨前線の活発化により西日本各地で激しい雨が降り続き、広島県では土砂災害や河川の氾濫が相次ぎました。特に庄原市では、わずか1時間に64mmを超える猛烈な雨が降り、多くの人々が予想もしなかった被害に見舞われました。この記事では、当時の体験談を交えながら、土砂災害から命を守るために私たちが今できる備えや避難行動のポイントを紹介します。予測の難しい自然災害にどう立ち向かうか、改めて考えるきっかけとなる内容です。
平成22年7月庄原豪雨
2010年(平成22年)7月10日から15日にかけて 梅雨前線豪雨
7月10日から15日にかけて,西日本に停滞する梅雨前線に向かって南から湿った空気が流れ込んだため,前線の活動が活発となり,広島県でも激しい雨を観測しました。

平成22年7月庄原豪雨
また,16日には庄原で1時間に64.0mmの非常に激しい雨が観測されました。
こうした降り続いた雨と激しい雨が引き金となって,山崩れ,がけ崩れ,河川の氾濫,土石流等が多数発生しました。

土のうが必要になるなんて夢にも思わず

豪雨による土砂災害や河川の氾濫では、思ってもいなかった備えが必要になることがあります。
平成22年梅雨前線による大雨災害(平成22年7月)
土のうが必要になるなんて夢にも思わず
~今までの経験が裏目に~(山陽小野田市 50代 女性 菓子店経営)
それまでは徐々に徐々にという感じだったんですけどね。目に見えて水が増えてきたのは、ほんの5分か10分ぐらいの間でした。で、「仕方ない。避難しようか」って感じで、近所の高台にあるお宅に避難させてもらいました。
水がヒタヒタと店の方に押しよせてきた時には、「こういう時は土のうが欲しいね」って本気で話をしていました。
昨年、川向こうが水に浸かった時でもうちの方は大丈夫だったし、今までそういう危険を感じたこともなかったので、土のうが必要になるなんて夢にも思っていませんでした。だから、店に水が浸入するのを防ぐ手立ては何もありませんでした。
「万一水害になったら、物なんかに執着しないで、命だけ持って出たらいい」としか言えませんね。本当に水はあっという間にやってきますから、一人暮らしのお年寄りを誰がどこに避難させるかは、前もって決めておくようにしなければいけないと思いますね。
出典 内閣府防災情報のページ|一日前プロジェクト
防災の知恵「#25 土のうステーションと応急給水施設」
いざという時に役に立つ防災の知恵。
台風や豪雨など災害に備えて確認しておきたいのが、自治体の防災施設です。いざという時に必要なものが手に入ります。
大雨の前に土のうを調達したいときは「土のうステーション」。役所の施設や公園などに設置されていて、自分で持ち出しが可能です。
断水が続いた時に頼りになるのが「応急給水拠点」です。地震や停電への対策がされていて、災害時に飲料水を配る拠点になります。
自治体のホームページで場所を確認しておきましょう。
出典 NHK防災

土砂災害から身を守るために

災害では夢にも思わなかったことが起こることがあります。災害から身を守るために、事前に情報を入手する手立てを心得ておくことは有益です。
土砂災害から身を守るために/国土交通省 メールマガジン
土砂災害は予測の難しい災害ですが、土砂災害から身をまもるために知っていただきたい3つのことがあります。
(1) 台風や大雨に備えて、お住まいの場所が土砂災害警戒区域かご確認ください。
(2) 雨が降り始めたら、土砂災害警戒情報や雨量の情報に注意してください
(3) 豪雨になる前に、大雨時や土砂災害警戒情報が発表された際には早めに避難しましょう。また、夜間に大雨が予想される際は暗くなる前に避難しましょう。なお、豪雨などで避難所への避難が困難なときは次善の策として近くの頑丈な建物の二階以上に緊急避難したり、さらに困難な際は、家の中の崖から離れた部屋や二階などの少しでも安全な場所に移動しましょう。
出典 政府広報オンライン|土砂災害から身を守る3つのポイント

みなさまの安全のため、土砂災害に備え、国土交通省ホームページ等をご覧ください。
■ 土砂災害から身を守るために知っていただきたいこと(PDF) http://www.mlit.go.jp/river/saboh25_typhoon26/miomamoru.pdf
■ 国土交通省 水管理・国土保全局 砂防部のページ http://www.mlit.go.jp/mizukokudo/sabo/
土砂キキクル(大雨警報(土砂災害)の危険度分布)とは
土砂キキクル(大雨警報(土砂災害)の危険度分市)は、大雨による土砂災害発生の危険度 の高まりを、地図上で5段階に色分けして示す情報です。常時10分毎に更新しており、土砂災害警 戒情報や大雨警報(土砂災害)等が発表されたときに、どこで危険度が高まっているかを把握す ることができます。避難にかかる時間を考慮して、危険度の判定には2時間先までの雨量及び土 壌雨量指数の予測値を用いています。
土砂災害発生の危険度が高まっている領域にお住まいの方は、土砂災害警戒区域等の外の少 しでも安全な場所への早めの避難を心がけてください。
出典 気象庁|土砂キキクル

まとめにかえて
土砂災害は予測の難しい災害です。各自治体から発令される避難情報には注意が必要です。
雨が降り出したら、「土砂災害警戒情報」に注意しましょう。
避難では、あらかじめ指定された避難場所へ向かうことにこだわらず、川や崖から少しでも離れた、近くの頑丈な建物の上層階に避難するなど、自らの判断でその時点で最善の安全確保行動をとることが重要です。
参照 Yhoo!天気・災害|避難のタイミング