2005年7月23日、千葉県北西部を震源とするマグニチュード6.0の地震が発生し、東京都足立区で震度5強を観測しました。この地震により、多くの人々がエレベーターに閉じ込められ、首都圏の鉄道各線も大混乱に陥りました。地震はいつどこで発生するか予測が難しい災害です。日常生活の中で災害に遭遇した場合の対応策を想定しておくことは、防災に取り組む上で有益です。
エレベータの閉じ込めが多発
2005年(平成17年)7月23日 千葉県北西部の地震

千葉県北西部を震源とするマグニチュード6.0の地震が発生し、東京都足立区で震度5強を観測した。東京23区で震度5以上が観測されたのは1992年(平成4年)以来13年ぶりでした。
この地震で38人が負傷したほか、エレベータでの閉じ込めが多発、また、JRや東京メトロなど首都圏の鉄道各線では安全点検に数時間を要し大混乱となりました。
地震はいつどのような場所で遭うかは、事前に想定することが難しい災害です。
自分が通常生活している状況を想像して、そこで地震に遭うことを想定してその対応を考えておくことは防災に取り組む上で有益な心構えとなります。
エレベーター

全ての階のボタンを押し、最初に停止した階でおりるのが原則ですが、停止した階で慌てておりるのではなく、階の状況を見極めるのも大切です。
出典:消防庁 地震防災マニュアル

エレベーターに乗っているときに地震が発生!慌てないためのポイントを紹介します。
<エレベーターで揺れを感じたら>
すぐにすべての階のボタンを押し、ドアが開いた階から外に出る
ドアが開かず閉じ込められた場合は、非常ボタンを押して外部と連絡
非常ボタンは「長押し」する
非常ボタンの「押しつづけてください」とは、普通に押したり連打したりするのではなく、「長押し」するのがポイント。
これは、間違って押した場合の誤作動を防ぐためなんです。
救助を待つ間、備蓄ボックスがある場合はすぐに開けます。中には、防寒具やライト、非常食などが入っています。必要に応じて使いましょう。
防災を主体的に学ぶ
360度VR映像で疑似体験して地震に備える
あなたならどうする?
360度VR映像で疑似体験して地震に備えよう!
出典 東京消防庁|防災教育VR「B-VR(ビーバー)」
リアルにシミュレーションされた首都直下地震を体験できます。



まとめにかえて
いつどのような場所で遭うかを事前に想定することが難しいのが地震です。自分の日常の生活を考えるといつ何処にいて何をしているかは概ね予想ができる部分があります。
地震がいつ起こるかを予想するよりも、自分の行動の方が予想し易いと言えます。そこで地震に遭遇することを想定して、その対応を自分事として心得ておくことは自分の命を守る事前の行動といて有益です。
「エレベーターに閉じ込められた」いったいどうすれば?
突然の地震で、エレベーターに閉じ込められた。停電で真っ暗になり、携帯電話もつながらない。叫んでも、助けはいっこうに来ない・・・
首都直下地震や南海トラフ巨大地震などでは、都市部の多くのエレベーターで、こうした事態になるおそれがあります。いったい、どうすれば?東京都内のタワーマンションでは新たな対策も始まっています。
出典 NHK|災害列島 命を守る情報サイト
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