防災と復興を考えてみる・4月30日 宮城県北部地震

地震
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住宅密集地帯に近い震源

1962年(昭和37年)4月30日 宮城県北部地震

宮城県北部を震源とするマグニチュード6.5の宮城県北部地震が発生し、岩手県盛岡市・水沢市、宮城県仙台市・石巻市、山形県新庄市、福島県福島市で震度4を観測したほか、東北地方から関東甲信越地方にかけて揺れを感じました。

出典 仙台市ホームページ 昭和53年の宮城県沖地震におけるブロック塀の被害

地震による被害

この地震では、震源地が住宅密集地帯に近く建物全壊300棟以上、半壊1000棟以上などの被害が出ました。また、地震による津波も発生し、被害を拡大させました。

出典 気象庁仙台管区気象台|宮城県に影響を及ぼした地震・津波の被害

教訓と防災対策

この地震は規模や被害の大きさから日本国内でも有数の大災害でした。そうした教訓を元に様々な防災対策が考えられています。

家庭での備え

住宅の耐震性を調べよう

家の地盤や耐震性を調べ、問題があれば補強するようにしましょう。自宅周辺のブロック塀、石塀などの強度も確認しましょう。なお、これらの耐震診断、耐震補強を行う場合には、仙台市の助成制度等が利用できる場合があります。
また、プロパンガスのボンベは,鎖等でしっかり固定しましょう。

家具類を柱や壁に固定しよう

家具類は転倒防止金具で固定しましょう。また、倒れてしまった場合に備え、扉や窓のそば、寝室等には大型の家具類を置かないようにしましょう。
中のものが飛び出さないように、ひもで固定したり、扉に留め金を付け、ガラス部分に飛散防止フィルムを貼りましょう。

火を使う器具とその周辺を点検しよう

ストーブは耐震自動消火装置付きのもの以外は使わないようにしましょう。また、ストーブ、コンロ等の周りには燃えやすいものを置かないように日頃から注意しましょう。

消火器や消火バケツを用意しよう

消火器や消火バケツを用意しましょう。また,風呂桶には、常に水をためておきましょう。消火用水や断水時の生活用水としても使えて便利です

非常持ち出し袋を準備しよう

貴重品、懐中電灯、ラジオ、食料等災害時に必要となるものをリュック等にまとめ、すぐに持ち出せるところに置いておきましょう。

家族で災害時の行動を話し合おう

家族で、いざというときの避難場所、避難路を確認し、離ればなれになってしまったときの集合場所、連絡方法等についても決めておきましょう。
また、住所、氏名、血液型等の重要事項を記入した避難カードを作成し、家族みんなで持ち歩くようにしましょう。

出典 仙台市|地震への備えと対応

地震にどう備えるか

地震にどう備えるかは、自分や家族の身を守る「自助」、地域で助け合う「共助」の重要性が注目されています。
家庭での備え、住宅、ブロック塀等の耐震対策や地域のコミュニケーション等日々の地道な取り組みの重要性が深く再認識されています。

参照 仙台市ホームページ

まとめにかえて

被災後は早期の復興まちづくりが求められますが、東日本大震災等これまでの大規模災害時には、基礎データの不足や喪失、 復興まちづくりを担う人材の不足などにより、復興に影響が生じたことがありました。
こうしたことから、防災・減災対策と並行して、事前に被災後の復興まちづくりを考えながら準備しておく復興事前準備の取組を進めておくことが重要となっています。
出典 国土交通省|復興事前準備

復興のために準備しておくこと

防災・減災対策を行っても大規模な自然災害は発生します。その際、迅速な復旧・復興を進めるための事前準備が重要です。
復興の手順や進め方を事前に決めておくことや、復興における将来目標像を事前に検討・共有しておくが必要になります。
出典 国土交通省|復興まちづくりのための事前準備について 復興事前準備の必要性

出典 国土交通省 出典:葛飾区都市計画マスタープラン平成 23 年7月

産業復興事例集(岩手・宮城・福島)

復興庁のWebサイト「産業復興事例集」は、東日本大震災の被災地である岩手・宮城・福島の企業や団体による、さまざまな挑戦を紹介する事例集。苦境を乗り越え、ビジネスを持続的に成長させるためのヒントが詰まっています。
出典 復興庁|産業復興事例

復興庁|産業復興事例