春の嵐、メイストーム

気象災害

メイストーム

1954年(昭和29年)5月9日 低気圧急発達「メイストーム」

低気圧が急速に発達しながら日本海西部から北海道東方海上へと進み、翌10日にかけて広い範囲で大荒れの天気になり、暴風や高波により漁船の沈没や消息不明などの海難事故が多発しました。
この荒天が「メイストーム」(5月の嵐)の語源となりました。

メイストームとは

出典 政府広報オンライン

3月から5月にかけては、日本付近で急速に発達した低気圧によって台風並みの暴風や猛吹雪、海岸では高波となる激しい現象が発生し「春の嵐」や「メイストーム(5月の嵐)」と呼ばれます。
出典 政府広報オンライン

台風とメイストーム

台風の場合は、台風の中心が近づくと急激に風が強まりますが、メイイストーム「春の嵐」をもたらす発達した温帯低気圧は低気圧の中心から離れたところでも風が強く吹くため、被害の範囲が広がりやすいという特徴があります。
出典 政府広報オンライン

出典 政府広報オンライン

まとめにかえて

暖かくなる3月から5月にかけては、春の陽光に誘われて、山や海、公園など行楽地へと外出したくなる季節です。
しかし、低気圧が急速に発達して、「春の嵐」「メイストーム」と呼ばれる台風並みの暴風や猛吹雪が発生しやすい季節でもあります。
ふだんから気象情報に注意して、特に天気の急な崩れが予想されるときには外出を控えて暴風に備えるなど、台風と同じように警戒することが必要です。

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