平成20年8月末豪雨では、日本各地で記録的な大雨が降り、広範囲にわたる浸水や土砂災害が発生しました。こうした災害から身を守るためには、事前に自分の防災行動計画を立てることが大切です。避難のタイミングや準備を整理し、適切な行動が取れるようにしておくことは自分の身を守るために重要です。
広範囲で浸水被害が発生
2008年(平成20年)8月26日から31日にかけて 平成20年8月末豪雨
本州付近に停滞した前線に向かって湿った空気の流れ込みが強まり、西日本から北日本にかけて所によって記録的な大雨となり、気象庁はこの大雨を「平成20年8月末豪雨」と命名しました。
1時間降水量は愛知県岡崎市で146.5mm、千葉県我孫子市で105.0mm、期間降水量は岡崎市で447.5mmなど所によって400mmを超えたほか、東京都八王子市でも295.0mmを記録しました。この大雨で、各地で土砂災害や浸水被害が相次いで発生しました。
徒歩や車で避難するとき
交差点で車が水泳
平成20年8月末豪雨(平成20年8月)
交差点で車が水泳
(名古屋市 60代 女性)
その交差点はすごく排水能力が低いところなんですよ。マンションの窓から見ていると、雨がどんどん降るにつれ、いろいろなところから流れ込んできた水がたまって、まるでプールのようになっていました。
そこを2000ccクラスの大きな車が通ると、大きな波が立つから、真ん中で信号待ちをしている軽自動車が浮かんでゆらゆらと動いているんです。まるで、「オリンピックは終わったのに、今度は車が水泳をやっているな」という感じ。乗っている人たちは生きた心地がしないだろうなと思いながら見ていました。
途中で引き返してきて歩道を走って避難する車もかなりいましたね。水っていうのは、ほんとうにあっという間に増えてくるので、「道路がちょっとでも冠水してきたら、車は運転しない」ということを水害対策の1つに入れてほしいなと思います。
出典 内閣府防災情報のページ|一日前プロジェクト
避難をする場合、徒歩なのか車なのかを考えておく必要があります。徒歩でも車でも安全に避難できるルートやタイミングを確認する必要があります。
防災の知恵「車での避難 浸水リスクのある場所は通らない」
2019年の台風19号では、屋外の犠牲者の4割が、車での移動中に被災しました。車ごと流されたり、陥没した道路に転落したりしています。
出典 NHK防災
避難するとき 徒歩や車…ここに注意!
大雨や豪雨で周辺の状況が悪化する前に、早めに避難することが最も大切です。浸水する中で徒歩での避難は危険が伴います。川が氾濫すれば、車であっても簡単に流されます。歩いて避難するとき、車で避難するとき、命を守るためにこれだけは押さえていてほしいポイントです。
出典 NHK|災害列島 命を守る情報サイト
まとめにかえて
河川の氾濫が発生し、広範囲で浸水が発生した場合も、早い段階での住民避難により、人的被害を少なくすることは可能です。
早い避難をするためには、前もって被害を想定し対応を心得ておく必要があります。そのためには河川の氾濫が発生し、広範囲で浸水が発生した場合も、早い段階での住民避難により、人的被害を少なくすることは可能です。
早い避難をするためには、前もって被害を想定し対応を心得ておく必要があります。そのためには自分の防災行動計画を作っておくことが重要です。っておくことが重要です。