密集地域では延焼による火災に注意

火災

大規模火災

1949年(昭和24年)2月20日 能代大火

GoogleMap|秋田県能代市浜通町

秋田県能代市浜通町で火災が発生し、市街地の多くが消失、この大火は「能代大火」と呼ばれています。
強く吹いていた西風の影響で火の手が広がり、7時間以上燃え続けた。住宅街、官公庁、商店、木材工場など、当時の能代の心臓部といわれる地区の約3割を焼失し、死者3人、負傷者874人、住家1,296戸、非住家942棟を全焼する被害を出した。損害額は現在の金額に換算すると230億円以上と言われています。
能代市ではこの日を「昭和24年大火の日」とし、毎年訓練などの防火行事を行っている。

参照 能代市広報

防火対策

能代大火では、多くの建物が密集して建っているため、火災が広がるのが早かったとされています。
復興計画では旧来の街路面積が少なく建築密度が過大であったことから、街路公園、防火帯などの公共空地を市街地面積を大きくすることになりました。

江戸時代の火災対策

「大阪市消防五十年のあゆみ」より)消防器具(消防絵巻より)

江戸時代の消火は、出火地点周辺の家々を破壊し延焼を阻止する、いわゆる破壊消防が専ら用いられた。
火災が発生した場合、いかに延焼拡大させないかという点に主眼がおかれていたのであり、その対策として広小路、火除地、防火堤といった防火線が、明暦の大火後に設置されている。
広小路、あるいは火除地を造成するために、町地が召し上げられることもしばしばあったようだ。

出典 消防防災博物館

まとめにかえて

火災は密集地域では大火となる場合があり、江戸時代は現在に比べて消火力が弱かったため周囲の家屋を取り壊して延焼を防いでいました。
現在は消火能力は向上していますが、密集地域では延焼のリスクがあることは変わりません。
密集地域に住んでいた場合、火災から身を守ることを考え、素早く避難できるよう非常持ち出しなど準備や心構えをしておくことが大事です。

国土交通省

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