地震と土砂災害
安政5年2月26日(1858年4月9日) 飛越地震
越中・飛騨国境(現在の富山・岐阜県境)付近を震源とする推定マグニチュード7台の飛越地震が発生した。跡津川断層の活動による典型的な内陸直下型地震であり、古文書の記録から2つの地震が相次いで発生したとされています。

飛越地震は、山岳地帯を走る跡津川断層の活動による地震だったため、山崩れや土砂崩れが多発し、崩壊した土砂が川をせき止めて天然ダムを生じたり、主要な道路が寸断されるなど、厳しい山地災害の様相を呈しました。
特に富山県では、常願寺川上流の立山連峰では「鳶山崩れ」と呼ばれる大規模な山体崩壊が発生し、崩壊した土砂で常願寺川が閉塞され、その後の余震で決壊してさらに被害が拡大しました。

天然ダム
天然ダムの形成は、毎年頻発する土石流、地すべり、がけ崩れ等の土砂災害と比較し、頻度は高くないものの、一度形成されると想定される被害から大きな不安を伴うものであり、社会的に影響が大きいことから、適切に危機管理を実施しなければならない。

参照 内閣府資料より
災害の対処
天然ダムによる災害の備えについては、以下のような方法があります1。
- 天然ダムは突然決壊する危険性があります。決壊すると大量の水や土砂が一気に流れ出し、下流域に大きな被害をもたらします。
- 天然ダムの発生や決壊の予測は困難です。そのため、洪水時には常に注意を払い、気象情報や行政からの避難指示に従ってください。
- 洪水調節を目的とする人工のダムもあります。これらのダムは通常時には水位を低く保ち、洪水時には水を貯めて下流域への影響を抑えます。
- 人工のダムも天然災害や老朽化などで決壊する可能性があります。その場合も同様に避難指示に従ってください。
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