2004年(平成16年)12月26日 スマトラ島沖地震・インド洋巨大津波
インドネシア・スマトラ島沖を震源とするマグニチュード9.1の地震が発生しました。
地震発生後、津波がインド洋沿岸の広範囲を襲い、インドやアフリカ大陸でも甚大な被害があり、死者・行方不明者は230,000人以上となり、タイ・プーケット島などで滞在中の観光客が巻き添えとなりました。
当時はインド洋沿岸を対象とした津波警報システムがなく、不意打ちの津波来襲となり、この地震を契機に整備が進められました。

津波の本当の怖さ
逃げなられないのはなぜ?
仮に津波に気づいて逃げ始めても、直線的に高台に避難できればいいのですが、海岸通りの多くは海岸線と並行して造られています。通りを迂回して高台に向かおうとすると、面で押し寄せてきた波に巻き込まれてしまうのです。縦波でなく横波と考えると良いと思います。ですから、逃げないのではなく、気がついたときには逃げられらないのが津波なのです。
震源近くの島民を救ったものとは?
シムル島は香川県ほどの面積(1800km2)に約7万8000人が住んでいます。震源から約60kmという至近ながら、津波で亡くなったのは7人だけでした。
「日本の研究者が現地で調査していますが、1907年に発生した地震津波ではシムル島でも多くの犠牲者を出しました。その悲しい記憶が100年間、言い伝えられたというのです」(東北大学災害科学国際研究所の今村文彦所長)
出典 ウェザーニュースホームページより

「シムル島の事例は、災害経験や教訓を後世に言い伝えることがいかに大切なのかを教えてくれます。地震や津波は過去から現在、そして将来に必ずどこかで繰り返し起きます。東日本大震災など大きな災害を経験した私たちは、100年後、200年後、さらにもっと先の人にも伝承していかなければならないと思います」(今村所長)
出典 ェザーニュースホームページ
まとめにかえて
日本は地震や津波、台風、水害、火山などの災害に襲われてきます。過去の日本人たちはその経験を子孫に伝え、役立ててもらおうとしてきました。そうしたことを受け継いでいくことは、今の自分の為だけでなく未来の自分の為にも大事なことです。
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