豪雨災害からの避難について考えてみる

台風

どこへ避難するか

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2009年(平成21年)8月9日 豪雨災害(兵庫県佐用町)

台風9号の影響により、兵庫県佐用町で豪雨災害が発生し大きな被害となりました。

平成21年8月9日に紀伊半島の南海上で発生した台風9号は、その後日本に上陸はしなかったが、南からの暖かく湿った空気が近畿地方に流れ込み、9日夜から10日未明にかけて兵庫県西部・北部に大雨をもたらした。

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出典 兵庫県CGハザードマップ

最大時間雨量は、佐用雨量計(佐用町佐用・佐用川)で82mm、三河雨量計(佐用町中三河・千種川)で54mm、奥田路雨量計(朝来市田路・田路川)で55mmを記録し、最大24時間雨量では、佐用雨量計で327mm、三河雨量計で262mm、奥田路雨量計で257mmを記録した。
県内の被害状況は、死者20人、行方不明者2人、負傷者7人、床上浸水337戸、床下浸水1,491戸などであった。
出典 兵庫県CGハザードマップ|兵庫県 防災学習 <洪水編> 過去の洪水記録(平成21年)

どこへ避難するのか

出典 兵庫県CGハザードマップ

日頃から、どこへ避難するのかを確認しておくことが大切です。洪水ハザードマップなどを使って確認しておきましょう。
出典 兵庫県CGハザードマップ

避難の行動パターンについて

夜間の避難途中では死者が多く、避難情報提供などに課題が残ったとされています。
現在は避難情報の発表の際には、夜間などで避難所まで移動することが難しい場合などに住宅の2階以上への避難を促す「垂直避難」も併せて呼びかけられています。

出典 中央防災会議「災害時の避難に関する専門調査会」第4回資料より

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出典 中央防災会議「災害時の避難に関する専門調査会」第4回資料より

避難の行動パターン

避難の行動パターンには,待避、垂直移動、水平移動(一時的)、水平移動(長期的)の4つの選択肢があるとされています。

水平避難と垂直避難

水平避難では安全な場所に移動しますが、状況によっては避難場所への移動が危険な場合もあります。
切迫した状況では、自宅の2階や居住建物の高層階に移る垂直避難が必要な場合もあります。避難する時は、周囲の状況や家族や自分のことを総合的に判断した上で行動することが大事です。

出典 とっとり市報HTML版

参照 国土交通省|クイズで学ぼう!マイ・タイムライン
高い場所にある避難所などに避難する水平避難
自宅やマンションの上の階などに避難する垂直避難

まとめにかえて

災害が迫ったとき、置かれた状況は一人ひとり違います。それぞれが自ら判断し、適切な行動を取らなければなりません。
出典 とっとり市報HTML版

日頃から、どこへ避難するのかを確認しておくことが大切です。避難所や緊急避難場所、その経路などをいざその時に考えるのではなく前もって心構えをもっておくことも自分の防災力を向上させるうえで有効です。

未来共生災害救援マップ(略称:災救マップ)

出典 災救マップの使い方

未来共生災害救援マップ(略称:災救マップ)は、学校や公民館などの指定避難所・指定緊急避難場所、および寺社などの宗教施設をあわせて約30万件の施設情報を集約した日本最大級の災害救援・防災マップです。