日本では、季節によって洪水の被害が懸念される時期があります。そんな時、重要なのは「防災 洪水 マイタイムライン」というキーワード。洪水から余裕をもって逃げるためには、避難行動計画が必要不可欠です。2013年(平成25年)7月17日から18日にかけて起きた平成25年7月洪水のような大規模な水害を考えると、河川の氾濫に備えることが重要です。
マイ・タイムラインとは台風の接近等によって河川の水位が上昇する時に、自分自身がとる防災行動を時系列的に整理しとりまとめたものです。河川の氾濫による危険から身を守り、余裕を持って避難するためには、事前にしっかりと対策を立てておくことが不可欠です。こうした準備ができていれば、災害に直面した際も冷静に対応できます。
洪水から余裕をもって逃げるための避難行動計画
2013年(平成25年)7月17日から18日にかけて 平成25年7月洪水
日本海にあった低気圧が山形県を通過し、この低気圧に向かって南の太平洋高気圧から暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が不安定となったため、山形県内では断続的に非常に激しい雨が降るました。
24時間降水量は大井沢(西川町)で249.0mm、差首鍋(真室川町)で197.5mmなどを観測、観測史上1位や7月としての1位の記録を更新した地点が続出した。この大雨で、最上川水系では月布川、吉野川などの氾濫や西川町の国道脇で崖崩れが発生するなど、県内で行方不明1人、負傷者3人、浸水家屋80棟以上の被害となったほか、広い範囲で農地が冠水するなどの被害が発生しました。
河川の氾濫に備える
河川の氾濫は、地震と違って徐々に危険が増してきます。河川の氾濫が想定される場合は、余裕をもって逃げるための避難行動計画を作っておきことが大事です。
マイ・タイムライン
マイ・タイムラインとは
マイ・タイムラインとは住民一人ひとりのタイムライン(防災行動計画)であり、台風等の接近による大雨によって河川の水位が上昇する時に、自分自身がとる標準的な防災行動を時系列的に整理し、自ら考え命を守る避難行動のための一助とするものです。
その検討過程では、市区町村が作成・公表した洪水ハザードマップを用いて、自らの様々な洪水リスクを知り、どの様な避難行動が必要か、また、どういうタイミングで避難することが良いのかを自ら考え、さらには、家族と一緒に日常的に考えるものです。
出典 国土交通省 水管理・国土保全
河川の氾濫から余裕をもって逃げる
河川の氾濫が起きそうな時に、余裕をもって逃げるためにマイ・タイムラインで事前に考えておき、ひとりひとりの生活に合ったオリジナルの避難行動計画を作っておきます。
STEPI あなたの水害リスクを知ろう!
各市区町村が作成している「洪水ハザ-ドマップ」を確認して、自分が住んでいるところのリスクを調べましょう。
STEP2 タイムラインの考え方を知ろう!
河川の氾濫は、地震と違って徐々に危険が増してくる、ということを確認します。
STEP3 マイ・タイムラインをつくろう・つかおう!
ステップ2で並べた防災行動を、時問の経過を考えながら並べて、マイ・タイムラインを完成させ るのがステップ3。
出典 マイ・タイムライン紹介パンフレット
参照 小中学生向けマイ・タイムライン検討ツール ~逃げキッド~ 汎用型 ダウンロード
まとめにかえて
河川の氾濫は、地震と違って徐々に危険が増してきます。それでもタイミングを逃してしまう逃げ遅れてします。余裕をもって逃げるために、避難行動計画をマイ・タイムラインを活用して作っておくことは事前の備えとして有効です。