都市の水害を想定してみる

2004年(平成16年)7月18日 福井豪雨(平成16年7月)

足羽川などが氾濫し、福井市内では浸水被害により都市機能が麻痺状態となったほか、橋梁が流失した。

出典 国土交通省ホームページより

日本の川 – 近畿 – 九頭竜川 – 国土交通省水管理・国土保全局

 

都市型水害への心構え

近年、都市部を中心に予測が困難な局地的集中豪雨(ゲリラ豪雨)が発生し、洪水や低地の浸水、地下施設への雨水の流入などといった被害があります。都市部ではコンクリートアスファルトで覆われた路面が多く、降った雨が地面に浸み込まずに路面を流れ排水路に集中するため、排水処理能力を超えてしまうことがあります。

大雨による洪水や浸水の恐れがある時、近づかないようにします

河川や用水路の周辺

大雨によって河川や用水路の水かさが増し、側溝のフタが外れていることに気づかず、そのまま流されて死亡する事故が発生しています。

 

アンダーパス

アンダーパスとは立体交差で、鉄道や道路の下を通る掘り下げ式の地下道で、突発的に発生する短時間の大雨では、降雨量が都市の排水処理能力を超えることがあります。処理しきれなかった雨水は標高が低い場所へと流れ込むため、アンダーパスはあっという間に冠水します。これまでにも、車両が冠水したアンダーパスに取り残され、水没した車内で溺死する事故も発生しているため、車を運転中に大雨に遭遇した場合はできるだけ低い場所を避けて運転します。

 

地下施設

 

突発的に発生する短時間の大雨では地下施設が冠水し、たびたび死者も出ています。地下施設にいるときは、気象庁が発表する最新の気象情報などを随時確認すること大事です。

 

避難について

避難

避難は周囲の状況を確認してから避難場所へ向かいます。50cm以上の水深(大人のひざ丈)で浸水が発生している場合は、無理に避難しないようにします。

 

避難する際は可能な限り複数人で避難し、浸水している場合は、傘などの棒を使って地面を探りながら避難します。

マンホールや側溝付近は大変危険です。夜間に避難するのは大変危険なため、避難はできるだけ明るい時間に行いましょう。