1707年(宝永4年)12月16日 宝永噴火
富士山の一番最近の、そして有史以来もっとも激しい噴火が、江戸時代の宝永噴火です。
1707年(宝永4年)12月16日、富士山南東山腹の五合目付近から轟音とともに黒い噴煙が渦を巻いて立ち上り、大噴火が始まりました。

出典 静岡大学防災総合センター
出典 静岡大学防災総合センター 江戸に灰を降らせた「宝永噴火」
きわめて爆発的な噴火で、はじめは軽石、後に黒色のスコリアと呼ばれる火砕物が大量に噴出しました。富士山の東麓に点在する村々では降り注ぐ噴石や火山れき・火山灰で家や田畑が埋まり、特に噴火地点に近い須走の集落は壊滅状態となりました。須走に降った噴石は大きいものだと直径20?あり、火山れき・火山灰の厚さは2mにも及んだといいます。
火山の噴火
火山噴火や大地震、地震による巨大津波、台風などを挙げることができます。2016年も大地震はないと言われていた熊本で最大震度7の地震が起こっているので、どこで大きな自然災害が起こっても不思議ではない状況にあると言うことができます。
噴火と避難
自然災害が発生した場合は、迅速な避難が何よりも大事になります。
そこで、避難の際に心がけるべきことについて見ていきます。
高い建物に避難する
まず、高い建物に逃げることが重要なポイントになります。マンションの3階以上に住んでいる方はそこに留まっていた方が安全性が高いと考えられます。一戸建ての方はすぐに逃げれる準備をしておいて、警報が出たら公共施設などに避難するようにしてください。近くに高い建物がない方は高台でも全然構いません。
車での避難は避ける
また、車で逃げるは避けたほうがいいという点も認識しておく必要があります。車は多くの人が利用しているので、避難の際は渋滞が発生してしまう可能性が高いです。2011年に発生した東日本大震災でも渋滞に巻き込まれて命を落としてしまったケースが多くあるので、徒歩や自転車などで逃げるのがベストです。
事前の家族会議も大事
いざ自然災害が発生してしまうと冷静な対応ができなくなってしまう方が多いので、家族で防災について話し合ってみることを推奨します。
どこに何を持って逃げるか、家族がそれぞれ違う場所にいる場合はどうするか等をよく考えておくべきです。家族で話し合っておくだけでも迅速な避難ができるようになるので、年に何回か話し合う機会を作ってみてください。
心構えを前もって持っておく
自分は大丈夫だという安易な考えは絶対に捨ててください。
警報が出ても避難しない方が結構いますが、何が起こるか分からないので必ず避難する考えを持っておくことが求められます。
火山噴火や巨大津波の被害が生じてからでは遅いので、万が一のリスクに備えることがまずは大事です。
火山防災マップを見てみよう
富士山火山防災協議会
富士山火山防災対策協議会は、山梨県・静岡県・神奈川県及び3県内の関係市町村並びに関係機関の連携を確立し、平常時から富士山の噴火時の総合的な避難対策等に関する検討を共同で行うことにより、富士山の火山災害に対する防災体制の構築を推進するとともに、地域住民等の防災意識の向上に資することを目的として、平成24年6月8日に設置されました。
静岡県

山梨県

神奈川県
富士山火山防災マップを作成した目的
富士山防災マップ 富士山は、今から約300年前に噴火した後、現在まで静かな状態が続いています。しかし、地下深くでは今もマグマが活動を続けている活火山です。
そのため万が一噴火しそうになったり噴火が始まったりしたときに備えて、皆さんがみずからの安全を確保するためにどのような知識を学び、どのような行動をすればよいかを知っていただくために、この防災マップを作成しました。
まとめ
まさか火山が噴火するなんて、ましてや富士山が噴火するなんて、さらに自分が避難なんてするなんてと、誰でもかんがえると思います。
まさかの時の、いざとその時にどうするかを考えておくことは、決して無駄なことではないのではないでしょうか。