災害と標準化について考えてみる・2月7日 アメリカ・ボルチモア大火

火災

ホースの規格が異なり、応援に来た消防隊がホースと消火栓を接続できなかった

1904年(明治37年)2月7日 アメリカ・ボルチモア大火

アメリカ東部ボルチモアの市街地で火災が発生。ワシントンやニューヨークなど近隣の大都市から消防隊が駆けつけるも消火は難航し、36時間にわたって延焼、1,500棟以上の家屋が焼失しました。
ホースの規格が都市ごとに異なり、応援に来た消防隊がホースと消火栓を接続することができなかったことから、これを契機にホースと消火栓の規格が統一されることになった。製品の「標準化」の代表例として知られています。

GoogleMp|ボルチモア

標準化とは

どのホースと消火栓でも結合できるようにする、これが標準化。
“決めごと”=“標準”に従って形や寸法などを定め、みんなが共通して使えるようにすること。

経済産業省

出典 経済産業省|標準化教室より

標準化の取り組み

標準化とは、一定のルール(標準)に従って、みんなが共通して利用できたり、便利になるようにすることです。
出典 経済産業省|標準化教室

非常口マークは日本から提案され国際標準になり、世界中の人にわかるようになりました。

デジタル庁

防災分野では、多くの民間企業や地方公共団体が優れたアプリ等を提供しています。これらを最大限に活用していく必要がありますが、他分野同士でデータ連携がされないと、住民の皆様にとって多重入力が負担となります。デジタル庁では、防災アーキテクチャを設計の上、データ連携基盤の構築を進めることで、アプリ等においてワンスオンリーを実現し、住民一人ひとりが災害時に的確な支援を受けられることを目指します。

出典 デジタル庁

まとめにかえて

共有できていない為にいざという時に行動できないのは困ります。
何処に避難すればいいのか、どのような情報が提供されているのかを事前に知っておくことは防災に取り組む上で重要です。自治体や行政機関が住民の為に有益な情報や為されている取り組みを先ず知っておくことが大事です。せっかく標準化されていても、それを知らなくて有効に活用できないのは勿体ないことです。