車内で排気口が雪でふさがれたことによる一酸化炭素中毒
1978年(昭和53年)2月6日 アメリカ北東部でブリザードによる被害
アメリカ北東部は発達した低気圧による猛吹雪(ブリザード)に襲われ、大きな被害が発生しました。 交通機関は途絶し、高速道路上で立ち往生する車が続出しました。車内で避難中に排気口が雪でふさがれたことによる一酸化炭素中毒、また沿岸部では高波に襲われるなどして約100人が死亡し、市民生活にも大きな影響が出ました。
一酸化炭素中毒とは
一酸化炭素は不完全燃焼状態で炭素化合物が燃焼する際に発生し、無色・無臭で、その存在が感知しにくい気体ですが、空気とほぼ同じ重さ(比重(空気を1としたときの重さ):0.967)で、強い毒性を有しています。一酸化炭素は、赤血球中のヘモグロビンと結合しやすく、このため一酸化炭素を吸入すると血液の酸素運搬能力が下がることにより一酸化炭素中毒が起きます。一酸化炭素中毒は、軽度の頭痛、吐き気等からはじまり、その後、昏倒、致命傷に至るため、無意識のうちに被災するという特徴があります。
出典 厚生労働省|職場のあんぜんサイト
一酸化炭素中毒とならないための対策とは?
一酸化炭素(CO)中毒を防止するために最も重要なのが、マフラーの周辺を定期的に除雪することです。
降雪時に車内にとどまる際には、できるだけエンジンを切るようにしましょう。また冬場は万が一に備えて、除雪用のスコップや防寒着、毛布などを車内に用意しておくとよいでしょう。
出典 JAFホームページより
一酸化炭素中毒になったときの応急手当
一酸化炭素中毒が発生した場合は、すぐに新鮮な空気を吸えるように対処してください。
- 落ち着いて室内を換気する
- 暖房器具などを止める
- 新鮮な空気のある場所に移動する
- 身体を保温する
- 医療機関を受診する
意識がないなど緊急性がみられる場合は、迷わず119番通報して救急車を呼んでください。
出典 佐渡市ホームページより
大雪対策マニュアル「立往生」その時どうする
大雪によって立往生が発生し、車に長時間いることになってしまった時、一酸化炭素中毒、そしてエコノミークラス症候群のリスクを減らすため、取るべき行動をまとめました。
出典 NHK|大雪対策マニュアル
- witterで除雪・支援情報をチェック
- マフラーは常に見える状態に
- 忘れないでドライビングストレッチ