台風や大雨は事前に予測できる災害です。水害や土砂災害が起こる前に避難ができます。早めに避難するためには、事前に行動計画を考えておく必要があります。
自分のための「マイ・タイムライン」は、いざという時に自分の身を守る備えとして有効です。
自分の防災行動計画、マイ・タイムライン
マイ・タイムラインとは
マイ・タイムラインとは住民一人ひとりのタイムライン(防災行動計画)であり、台風等の接近による大雨によって河川の水位が上昇する時に、自分自身がとる標準的な防災行動を時系列的に整理し、自ら考え命を守る避難行動のための一助とするものです。
その検討過程では、市区町村が作成・公表した洪水ハザードマップを用いて、自らの様々な洪水リスクを知り、どの様な避難行動が必要か、また、どういうタイミングで避難することが良いのかを自ら考え、さらには、家族と一緒に日常的に考えるものです。
出典 国土交通省
逃げキッドでマイ・タイムラインを検討する
「逃げキッド」は国土交通省が推奨するマイ・タイムライン検討ツールで、子供も作ることができるようになっています。
水害はいつ頃発生しどう備えるかを事前に予想しやすい災害と言えます。防災情報をもとに災害の備えをすることが、災害の被害を抑えることに有効です。
「台風が発生」してから「川の水が氾濫」するまで
・5~3日前 台風が発生
・1日前 台風が近づいて、雨や風がだんだん強くなる
・半日前 雨が集まって、川の水がだんだん増える
・7時間前 激しい雨で、川の水がどんどん増えて、河川敷にも水が流れる
・5~3時間前 川の水がいっぱいであふれそう
・0時間 川の水が氾濫
出典 国土交通省|逃げキッド
洪水からの逃げ方を考える
マイ・タイムラインは住民一人ひとりのタイムラインであり、台風の接近によって河川の水位が上昇する時に、自分自身がとる標準的な防災行動を時系列的に整理し、とりまとめるものです。 時間的な制約が厳しい洪水発生時に、行動のチェックリストとして、また判断のサポートツールとして活用されることで、「逃げ遅れゼロ」に向けた効果が期待されています。
出典 国土交通省関東地方整備局 ★みんなでタイムラインプロジェクト★
マイ・タイムラインで逃げ遅れゼロ~洪水からの自分の逃げ方を考えよう~
このビデオは、洪水時の避難遅れを防ぐために個々の状況に応じた「マイタイムライン」を作成する重要性を伝え、家族構成や生活環境に応じた防災行動を考えることを推奨しています。
Webでマイ・タイムライン
このサイトでは、「マイ・タイムライン」の概要を知って頂き、実際にどのような行動をするかを選んだり、文字を入力したりしながらマイ・タイムラインのシートが作れるようになっています。
まとめにかえて
事前の備えが、災害発生時に命を守る大きなカギとなります。日頃から意識して準備を整えておくことで、緊急時に迅速かつ的確な行動が取れるようになります。
水害は災害の発生から発災までを事前に予想しやすい災害と言えます。マイ・タイムラインで前もってどのように行動するかを考えておくことは、いざという時に自分の身を守る防災行動が素早くとりやすくなります。また事前に災害の情報収集ができるサイトや方法も心得ておくことも、防災に取り組む上で有益です。
浸水ナビ
「浸水ナビ」は、浸水想定区域図を電子地図上に表示するウェブサイトです。
出典 国土交通省
雨になったら「川の防災情報」
今夜の雨で、わが家は水に浸かるのか? → 「川の防災情報」を見ればわかります
洪水予報をはじめ、様々な情報が手に入るウェブサイト、それが国土交通省の「川の防災情報」(通称:カワボウ)です。vol.6でも紹介しましたが、平成28年3月にリニューアルされ、スマホ版が登場するなど大幅にパワーアップしました。トップページでは、雨がどの程度降っているかがわかるレーダ雨量と、洪水予報が出ている地域が一目でわかります。
出典 カワナビ
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