液状化現象を想定してみる

地震
記事内に広告が含まれています。

地震と液状化現象

1964年(昭和39年)6月16日 新潟地震

出典 国土交通省 2 川岸町県営アパートの傾斜 写真:「防災科学研究所、1964年新潟地震オープンデータ特設サイト」

この地震の被害で特徴的なのは、新潟市や酒田市などの低湿地で砂と水が吹き出し、砂が1mも堆積する噴砂水現象が起きたことです。

それとともに新潟市内では“液状化現象”が起こり、鉄筋コンクリートの建物が地盤の液状化と不同沈下により、ゆっくりと傾くなど、液状化現象が近代都市に発生した最初の例で、液状化という専門用語がメディアを通じて一般に知れ渡った最初です。

液状化現象

出典 日本地震工学会

この地震の特徴として、低湿地帯から砂と水を噴き出す「液状化現象」があり、新潟市川岸町の鉄筋コンクリート4階建のアパートがそのまま傾いて倒れました。

県営川岸町アパート4号棟(中心の棟)。転倒して基礎の割り栗石が見えている。外壁には亀裂一つ生じていないことに注目。窓から家財道具を取り出す住民。
出典 日本地震工学会

液状化とは

液状化現象とは、地震が発生した際に地盤が液体状になる現象のことです。
出典 東京都ホームページ 建物における液状化対策ポータルサイト

f:id:fram7952:20160617155152p:plain
出典 東京都ホームページ 建物における液状化対策ポータルサイト

液状化現象に備えるために

木造住宅は液状化による影響を受けやすいので注意が必要

地震により地盤が液状化すると、建物重量が軽く基礎が浅い木造住宅は、傾斜や沈下などの被害を受ける可能性があります。
出典 東京都ホームページ 建物における液状化対策ポータルサイト

液状化対策

起こりうるかもしれない液状化にどう備えるか検討が必要です。

事前対策

出典 東京都ホームページ
  • 被害を最小限に抑える対策:地盤調査を実施し敷地の地盤状況を把握して事前に対策を講じ、日常生活に支障がないよう被害を最小限にくい止める。
  • 被害の軽減を図る対策:地盤の液状化による建物被害をある程度受け入れることになるが、被害の軽減を図るため、対策を講じておく。

事後対策

  • 被害が生じてから修復:地盤の液状化による建物被害が生じた後に建物を修復する。

出典 東京都ホームページ 建物における液状化対策ポータルサイト

まとめにかえて

平成23年3月11日に発生した東日本大震災では、東北地方から関東地方の太平洋沿岸を中心に広範囲で液状化被害が発生しました。
震源から遠く離れた東京都内でも、臨海部だけでなく内陸部においても液状化が発生し、区部東部の5区で木造住宅が傾くなどの被害が生じました。
ここでは、建物の建て主や所有者の皆様が、液状化についての知識を深め、地盤の状況を把握して、地盤や建築の専門家に相談しながら、液状化による建物被害に対してどのように備えていったらいいのかを、考えておくことが大事です。
参照 東京都ホームページ

液状化で歩くのもままならず

平成19年新潟県中越沖地震(平成19年7月)

液状化で歩くのもままならず

(柏崎市 40代 男性)

地震を怖がった子どもの叫ぶ声がすごくて、すぐに2階に行かなきゃと思ったんですが、座ったまま、なかなか立ち上がることができませんでした。揺れがおさまったときに慌てて2階に駆け上がりました。その時は夢中でわからなかったのですが、後で見たら足にあざがいくつもありました。いざというときは、一人ひとりが自分の身を守らないといけないと思いました。

子どもの無事を確認した後、自宅から歩いて3分ぐらいのところにいる私の両親の安全を確認しようと、娘と家を出ました。ところが、液状化現象で砂が道路にいっぱい出てきていて、普通の靴では歩けないような状況でした。歩くと砂がバーッとあふれ出る感じで、ビショビショになりながら娘を抱えて、わずか数100mのところにある両親の家に、やっとの思いでたどり着きました。

それから、反対方向の市内には、橋を越えないと行けないのですが、その橋が液状化の影響で道路と段差ができ、しばらくの間通れませんでした。液状化がもっと広い範囲で起こったら大変なことになっていたと思います。

出典 内閣府防災情報のページ||1日前プロジェクト