天然ダムによる災害
1945年(昭和20年)3月22日 赤石村雪泥流災害
青森県赤石村(現在の鰺ヶ沢町)の赤石川上流で、折からの大雨により山崩れが発生し、川を堰き止め天然ダムが形成され、この天然ダムが翌23日未明かけて決壊し、下流の大然集落を雪を伴った泥流が襲いました。

雪泥流とは
雪泥流とは、大量の水を含んだ雪崩が、渓流に流れ込んで土砂を巻き込み、土石流化する現象です。
雪泥流は、湿った雪が多く降る山間部や万年雪が残る山頂部などで起こりやすく、火山活動によっても発生することがあります。雪泥流は非常に速くて遠くまで流れるので、大きな被害をもたらすことがあります。

雪泥流から身を守る方法
雪泥流から身を守るには、まずは発生の可能性が高い場所や条件を避けることが大切です。
雪泥流は急斜面や植生がまばらな場所、火山の近くなどで起こりやすく、気象条件や前兆現象にも注意が必要です。また、雪崩の発生を知らせる警報や情報に従って行動することも重要です。
万一、雪泥流に遭遇した場合は、以下のような対処法があります。
- 雪崩の流れの端へ逃げる。
- 仲間が巻き込まれないように知らせる。
- 身体から荷物を外す。
- 雪の中で泳いで浮上するようにする。
- 雪が止まりそうになったとき、口の前に空間を作る。
- 上を歩いている人の声が聞こえたら大きな声を出す。
参照 政府広報オンライン
まとめにかえて
この災害では、山で狩猟を行う「またぎ」の住む集落が壊滅状態となりました。この年は雪が多く、3月に入って雪や雨の日が続いていたことから、上流の山の地盤が緩んでいました。
雪泥流は急斜面や植生がまばらな場所、火山の近くなどで起こりやすく、雪泥流から身を守るには気象条件や前兆現象に注意が必要です。

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