1000年に一度の地震も明日来るかもしれない地震も備えは一緒

地震

内陸型直下地震

1847年5月8日(弘化4年3月24日) 善光寺地震

長野市の直下を震源とするマグニチュード7.4の善光寺地震が発生しました。長野盆地西縁の活断層による内陸直下型地震とされており、東北地方から近畿地方にかけて揺れの記録があります。

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出典 善光寺地震の災害痕跡3 | TEAM防災ジャパン

長野盆地(善光寺平)一帯の被害が大きく、家屋倒壊や火災といった直接の被害のほか、地震によって地すべりが発生し土砂が長野盆地に注ぐ犀川を堰き止め、これが地震発生から19日後に決壊して下流が洪水に見舞われるなど二次被害も大きかったといわれています。

また、この年は善光寺の御開帳とも重なったことから、善光寺門前に宿泊していた参拝客も多数犠牲となるなど、死者は10,000人前後に達したとされています。

内陸型直下地震とは

出典 東京都防災ホームページ

海のプレートの動きが陸のプレートを圧迫し、内陸部の岩盤にも歪みを生じさせます。
ひずみが大きくなると、内陸部の地中にあるプレート内部の弱い部分で破壊が起こります。こうして起こる地震は、海溝型の巨大地震に比べると規模は小さいのですが、局地的に激震を起こします。
参照 東京都防災ホームページ

防災や復興について

善光寺地震の防災や復興については、以下のようなことが知られています。

・善光寺地震は、約1000年に一度の逆断層型の地震でした。 長野県では、他にも浅い場所で被害地震が多く発生しています。 防災のためには、地震の特徴や危険箇所を把握することが重要です。

・善光寺地震の後、松代藩や高田代官所などが被害状況の把握や復興のために様々な手を打ちました。 食料や義援金などの援助もありました。 善光寺や門前町は、徐々に再建されました。
参照 内閣府防災情報のページ

出典 地震本部

逆断層とは

「縦ずれ断層」のうち、上盤側がずり下がる場合を「正断層」、のし上がる場合を「逆断層」と言います。
出典 地震本部

過去の災害に学ぶ

出典 内閣府防災情報のページ|真田宝物館所蔵の「信州地震大絵図」。これは松代藩で作成された善光寺地震の被害の様子の絵図である。他藩の部分も書かれており、実際の距離とは山間部分でゆがんではいるが、土砂崩れや洪水被害の分布がよく表現されている。

善光寺地震が発生した時、松代藩、椎谷藩、飯山藩、上田藩の各藩は被災者へ援助した者を表彰するなど共助を奨励しました。公助に限度があったからです。
震災が発生する毎に義捐金はそれなりに集まります。人口が少ない地域が被災した場合は、一人当たり復興に明らかに効果がある金額となりえます。しかし、被災者数が百倍・千倍となる都市人口密集地に被害が生じた場合、義捐金はせいぜい数倍にしか増加しないので、個々人にとっての効果は非常に低くなります。大都市が被災した場合、復興における公助の比率が必然的に高くなります。
分業が進み便利な都市に生活する者は、災害時には相当の自助の覚悟と、地縁・血縁ではない共助の涵養が必要となります。
出典 内閣府防災情報のページ

まとめにかえて

善光寺地震は、荒船断層などの逆断層型の地震でした。 発生周期は約1000年に一度と推定されています。
参照 地震本部

次の地震がいつあるかは不明ですが、地震の備え方については、以下のようなことが言われています。

出典 首相官邸ホームページ

・食料や水、トイレットペーパー、ろうそくなどの非常用品を1週間分備蓄することが望ましいです。

出典 首相官邸ホームページ

・自分の住む地域のハザードマップを確認して、洪水や土砂災害などの危険箇所を知ることが重要です。

・地震が起きたら、倒れてくる家具に注意して、机やベッドの下に隠れるなどの身を守る行動をとることが必要です。

参照 首相官邸ホームページ

1000年に一度の地震も明日来るかもしれない地震も備えは一緒です。過信せずに備えることが大切です。

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