地震の予測
2009年4月6日 イタリア・ラクイラ地震
イタリア中部・首都ローマの北東を震源とするマグニチュード6.3のラクイラ地震が発生しました。

ラクイラ周辺では以前から弱い地震が相次いでいたものの、政府が大地震発生の可能性は低いとする見解を示した矢先の本震発生で、地震学者と政府関係者がこの判断の責任を問われ告訴・裁判を受ける異例の事態となりました。

地震と予測について
地震予測について
地震予知の難しさと不確実性を認識することが必要です。この地震の前には、群発地震が起きていましたが、それが大地震の前兆であるとは断定できませんでした。地震予知は科学的にも社会的にも複雑な問題であり、絶対的な正解はありません。
参照 気象庁ホームページ
教訓として
地震リスクの伝達方法やコミュニケーションの重要性を学ぶことが大事です。この地震では、科学技術者が地震リスクについて住民に十分な情報や注意喚起を提供しなかったとして、有罪判決を受けました。科学技術者は、自分たちの知識や判断の限界を明確にし、住民の不安や疑問に対応する必要があります。
まとめにかえて
地震対策の強化や防災意識の高揚を図ることは、事前防災として大事です。
この地震では、古い建物や歴史的建造物が多く倒壊しました。地震に強い建物やインフラの整備や改修、避難訓練や備蓄などの防災活動を行うことは、外国の他人事ではなく自分事として考えることが重要です 。