逃げ方について
津波は逃げた駅の階段まで
(釜石市 震災当時小学4年 女子)
あの日は早帰りの日でしたけれど、私はお楽しみ会の企画をする係だったから居残りをしていました。ほんとは習字にいく予定で、そこは海の近くだったから、もし行っていたら、あぶなかったかもしれないなと思います。
最初のうちは気がつかなかったんだけれど、友達が「地震来たよ!」って 言って。そのうちに立っていられないぐらいの地震になって、教室の上から物が落ちてきました。
先生が教室に来て、みんなで避難することになり、近くの駅まで走って逃げました。駅は学校より少し高いところにありましたが、津波は駅の階段までやって来ました。
ぎりぎり間に合いましたが、津波を見た時はすごいびっくりしたし、「もう生き残れないのかな」と思いました。
私は、家族も家も無事だったけど、家を流された友達が何人かいました。「自分のものとかも全部無くなってしまって大変だな」と思って、何かできることがあれば手伝ってあげたいという気持ちになりました。
出典:一日前プロジェクト 内閣府 防災情報のページ より 津波は逃げた駅の階段まで
危険が迫ったとき、身の安全のために「逃げる」ことが必要です。
そしてどう逃げるかは、事前に考えておくのが大事なことです。その時咄嗟に判断出来ることが、自分や家族、周りの人達を守ることになります。
防災授業や避難訓練を行うことで津波への備えができ、素早い避難が出来るようになります。
一度逃げた後も「ここなら大丈夫」と安心せず、高いところ高いところへ逃げましょう。