id=”平成28年4月14日平成28年2016年熊本地震”>平成28年4月14日 平成28年(2016年)熊本地震
地震活動の状況
14日21時26分の地震以降、30日15時00分現在、震度1以上を観測する地震が1079回発生しています(震度7:2回、震度6強:2回、震度6弱:3回、震度5強:4回、震度5弱:7回、震度4:80回、震度3:220回、震度2:438回、震度1:323回)。
出典 気象庁ホームページ 「平成28年(2016年)熊本地震」について(第37報)より
一連の熊本地震のうち最も大きな被害を出したのは、2度目の震度7の地震と言われています。
熊本県などによると、一連の熊本地震では倒壊した建物の下敷きになるなど直接の影響で50人が亡くなりましたが、このうちの41人は2度目の震度7を観測した2016年4月16日の地震で亡くなりました。
地震調査研究推進本部地震調査委員会 平成28年(2016年)熊本地震の評価より
熊本地震を受け、次の点が課題となった。
・本震ー余震型の判定条件が妥当でなくなった。
・「余震」という言葉が、より強い揺れは生じないと受け取られた。
・余震確率値が、通常生活の感覚からすると、かなり低い確率(安心情報)と受け取られた。出展 大地震後の地震活動の見通しに関する情報のあり方より
地震調査研究推進本部地震調査委員会
地震調査委員会(地震活動の予測的な評価手法検討小委員会)では、余震確率の評価手法だけではなく、防災上の呼びかけとして、「大地震後の地震活動の見通しに関する情報のあり方」が検討されました。
新しい防災上の呼びかけのポイント
地震活動の見通しについての呼びかけ
地震活動に関する呼びかけ
○地震発生直後〜
過去事例や地域特性に基づいた見通し。最初の大地震と同程度の地震
への注意を呼びかけを基本。
○1週間程度後〜
上記に加え、余震確率に基づいた数値的見通しを付加。最大震度◇以上
となる地震の発生確率は、「当初の1/○程度」「平常時の約△倍」等。
活断層等に考慮した呼びかけ
○周辺の活断層等の存在についての留意事項の呼びかけ。
防災上の呼びかけにおける注意点
- マグニチュードではなく震度を用いる。
震度の方が被災地の住民等にとっては防災行動につなげやすいと考えられる。
- 「地震」という言葉を用いる。
”余震”ー余りの地震ではなく、”地震”と認識して油断しないことが大事です。
「災害は忘れた頃にやって来る」と言いますが、忘れる・忘れないにかかわらず災害には常に備える心構えが必要です。